全商協が通常総会、役員改選で中村昌勇会長を再選
遊技日本2025年6月16日
全商協は6月11日、都内港区のヒルトン東京お台場で第37回通常総会を開催、議事では全4議案が審議されすべて可決承認、役員改選では中村昌勇会長が再選した。
冒頭、挨拶に立った中村会長は、昨年6月に掲げた業界のパーパス「遊びの力で、心を元気に」に言及。「遊技産業の存在価値を社会に訴えかけていくことで、我々の業界に携わるすべての人が誇りを持って働けるようにしていくことが重要。パチンコが“推し活”のように人々を夢中にさせるような存在になるよう、我々販社もパーパスの発信に努めていく」と所信を述べた。また、本年度も遊技機取扱技能指導員養成研修会を通じて、業界として必要とされる人材育成に尽力する意向を示し、継続的な社会貢献活動については「積極的に参加できているのは組合員皆様のご協力の賜物」として、引き続きの協力を求めた。
続いて、警察庁生活安全局保安課の永山貴大課長による行政講話を兼松泰課長補佐が代読。スマート遊技機の認定申請について「昨今スマート遊技機が市場を牽引し、中古機移動が年々増加する中において、すでに中古機流通システムに厳正な点検確認が行われているところ、スマート遊技機の中古機移動についてはより点検確認の重要性が増すものと考えている」として、中古遊技機の適切な点検確認を要請した他、社会貢献活動を評価した上で、「こうした取り組みは業界の社会的地位の向上に資するもの」と、今後の取り組みに期待を寄せた。
議案審議では全4議案が審議され、すべて原案通り可決承認。役員改選では中村会長ほか理事20名、監事2名の計22名を選任した。2024年度事業報告によると、全商協傘下8地区遊商の合計で中古遊技機が26万388件(前年度比87.05%)の37万7,162台(同85.39%)、認定機が10万7,747件(同87.13%)で台数32万7,399台(同79.32%)だった。
2025年度事業計画では、本年度(2025年5月1日~2026年4月30日迄)の確認証(紙)の年間発行予測枚数を65万3,200枚(中古用35万8,440枚・認定用29万4,760枚)とした。なお、確認証(紙)は1枚(台)あたり297円(税込)。
当日はこの他、退任者への感謝状贈呈、決議文朗読が行われた。総会終了後には懇親会が盛大に執り行われ、武田良太元総務大臣、木村義雄前参議院議員など多くの来賓が出席した。