広島県遊協および同防犯協会連合会は6月26日、広島市内のリーガロイヤルホテル広島にて令和8年度通常総会を開催。総会は組合員数148名に対し、出席110名、委任状12名の計122名で成立。議案審議では県遊協で計5議案、防犯協力連合会で計9議案が上程され、いずれも原案通り承認された。
冒頭、挨拶に立った延川章喜理事長は「遊技人口は増加に転じたようだが、コロナ前の統計と比較すると約200万人減少している。広島県内でもホール数は下げ止まらず、県内148店舗となっている。かつては400店舗あった時代もあった。やはり遊技人口の回復は業界にとって喫緊の課題である」と指摘した。さらに業界環境については、「2030年の大阪IR開業をはじめ、第2、第3の候補地が出てくる可能性もある。やはり依存問題に対しては、より真剣に取り組む必要がある。また受動喫煙対策についても、5年が経過し見直しの議論がなされている。もし加熱式タバコが通常のタバコと同じ扱いになれば、悪化しているホール経営はさらに厳しくなる。キャッシュレス化についても議論が進み、我々としては全日遊連のスタンスの“借金をしてまで遊技をさせない“という方針を保ちつつ、キャッシュレス化へ向けてお客様の負担にならないよう実現に向けて参加して参りたい。こうした問題や、また法令や制度についても我々の力だけでは難しいことも多く、政治の力をお借りすることも必要だ。今後も継続的な働きかけを続けていきたい。課題は山積しているが広島県遊協には60年を超える歴史があり、雇用の創出、災害時の支援や様々な社会貢献への取り組みなど、我々が果たしてきた社会的役割と貢献は決して小さくない。今後も地域の大衆娯楽として役割を果たし続けるため、健全営業の推進と社会的信頼の向上に努めていく」と語った。
来賓祝辞では、広島県警察本部の則宗啓司生活安全部長、広島労働局労働基準部監督課の風間武志監督課長が祝辞を述べた。則宗生活安全部長は「IR開業のへ向けた動きに関して、ギャンブル等依存症対策には、今後さらに世間の注目を集めることが予想される。昨年3月にギャンブル等依存症対策推進基本計画が改定された。業界におかれては、これまで着実に進めていただいたことは承知している。今後もより一層の推進をお願いしたい。また全国では依然として、遊技機の不正改造事犯や賞品買取事犯が発生している。業界を挙げてこれら事犯の根絶に向けて推進いただきたい」と話したうえで、お願いとして「県内の特殊詐欺の被害状況は、令和8年1月から5月末時点で、既に350件を認知し、その被害額は26億9,000万円にも上る。電話番号によるブロック機能が新たに追加された広島県警の“オトモポリス”や、警察庁推奨アプリのインストールをお願いし、周囲にもお勧めいただきたい」と周知を求めた。
続く行政講話では、広島県警察本部生活安全総務課保安総合対策室の山成教史課長補佐が登壇。「ぱちんこ業界の健全化等についてお願いしたいことは4点ある。1点めは、のめり込み・依存症防止対策について。オンラインカジノやIR開業へ向けた動きへの関心から、今後さらに世間の注目を集めると考えられる。ぱちんこ営業はこれらギャンブルとは異なるものではあるが、厚生労働省が発表したギャンブル関連問題実態調査においても、ぱちんこ・パチスロは規模が大きくその割合も高い。的確な対応と各種取り組みを引き続きお願いしたい。2点めは各種ガイドラインの遵守について。広告宣伝等についてガイドラインが制定され自主的に取り組まれていると承知しているが、今も広告宣伝の是正勧告事例が見受けられる。こうした状況が続けば、ガイドラインによる業界の自主規制という仕組みそのものに疑問が抱かれる。さらなる自浄努力をすることで健全化への推進をお願いしたい。3点めは、不正防止対策について。全国的に見れば、遊技機の不正改造事犯や賞品買取り事犯は近年も発生している。特に賞品買取事犯は賭博との一線を画す上で根幹となる規制に違反するもの。業界を挙げて根絶するよう取り組みを推進いただきたい。4点めは、子どもの車内放置事案の防止について。これは命に関わる危険な事案であり、児童虐待事案として取り扱われる。これから特に注意が必要な時期となるため、店内アナウンスや駐車場巡回などの実施をお願いしたい」と話した。最後に「特殊詐欺防止について付け加えたい。最近は警察官を名乗る“ニセ警察官詐欺”も横行している。“オトモポリス“や警察庁アプリのインストールおよび周囲への周知をお願いしたい」と協力を求めた。
総会終了後には懇親会も開催。会場には来賓として広島県議会議長の中本隆志氏や全日遊連の阿部恭久理事長も駆けつけ祝辞を述べた後、回胴遊商の大饗裕記理事長の乾杯の音頭でスタートし、盛大に行われた。
※回胴遊商理事長の大饗(おおあえ)の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。



