8月の市場動向を振り返り|メイドインサービス
アミューズメントジャパン2024年9月18日
パチスロ運用に特化したコンサルタント企業メイドインサービス(東京都府中市)が9月13日、ホール企業限定のパチスロ定例セミナーを開催した。パチスロの最新動向を伝える毎月定例のもので、今回で28回目。
講師を務めたのは同社事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平主任。セミナー冒頭では8月のパチスロ市場を振り返った。8月に導入された新機種はスマスロ4機種、増産もスマスロ4機種で販売台数は3万1000台。メダル機の新台、増産はなかった。8月末時点のスマスロ機の設置比率を見ると47.4%と前月から2.9ポイントアップした。
8月にメダル機の販売がなかったことに関して池上主任は「性能の高いATタイプは沖ドキのような疑似Aタイプ系しか出てこないのではないかと思っている」とし、ノーマルタイプに関しては8月に発表されたパチスロの新たなゲーム性ボーナストリガー(BT)について触れ「BTはAタイプとATタイプの中間というような発表だったが、Aタイプ寄りになるのではないかと考えている。BT機が登場するまでは様子見といったところ。そこに大きな期待をするよりも、現状はスマスロ機の設置比率を上げた方が良い」と解説した。
個店ごとの戦略構築を支援する同社の分析レポート配信サービス「SIRIUS」(シリウス)の総合ランキングでは、トップ25に8月導入のスマスロ新機種が2機種ランクイン。最も高い順位だったのは『Lゲゲゲの鬼太郎 覚醒』で14位、『L D4DJ』は25位だった。7月に登場した『L ゴッドイーターリザレクション』は、前回の21位から6位にランクアップした。
平均稼働・売上・粗利が増加した8月は、お盆営業で稼働が上がり、好調の「ゴッドイーター」に加えて「からくり」「モンキーターン」の増産でパチンコユーザーからの回遊も見られた。その中で稼働が下がっている多台数機種は、今から減台を視野に入れる必要ありそうだ。
また10月後半に全国導入される『スロット Re:ゼロから始める異世界生活 season2』については、前作で一定数の稼働があり、初動稼働も見込めるため、「リゼロ2」に力を注ぎたいホールに関しては「それまでの新台は様子を見るのも手の一つ」としている。
次回セミナーは10月11日を予定している。
文=アミューズメントジャパン編集部