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【レポート】立体Air紙幣搬送システム~空気の力で紙幣を運ぶ~ グリーンべると2021年11月12日

 

目次

マースが業界に齎(もたら)した技術革新
紙幣は空気で搬送する時代へ

閉店後の紙幣回収作業は、多くの時間と労力を要するもの。マースエンジニアリングは、空気の力を使った『立体Air紙幣搬送システム』で、その手間を解消した。この技術革新とも言うべき設備に迫る。

「既成概念を吹っ飛ばす、空気の力で紙幣を搬送」――。このような鮮烈なフレーズとともに、2000年5月、マースの『Air紙幣搬送システム』はデビューした。“空気で紙幣を飛ばして遠くへ運ぶ”という、業界初のアイデアに、当時の業界人の誰しもが度肝を抜かれたことだろう。

それまでの現金管理方法といえば、スタッフが台毎に紙幣を回収するか、ベルト搬送による島毎回収の二択だった。しかし、ベルト搬送式は作業効率向上の反面、ベルトの消耗が激しく、紙幣詰まりや汚れによる機械トラブルが後を絶たず、逆にスタッフの作業負担の増加という事態も招いた。

マースの『Air紙幣搬送システム』は、こうした悩みからホールを解き放った。当時の導入ホールは「トラブル対応の度に、お客様の遊技を中断させる必要があり、不便を強いたことも多かったが、それを解消してくれた。本当に賢いシステムだ」と手放しで称賛。以降、サービス品質の向上に欠かせない設備として広く浸透した。

省力化、安全性を追求
時代は立体搬送へ

同社が切り拓いたAir紙幣搬送の領域が、次のフェーズに進んだのは2015年8月。『立体Air紙幣搬送システム』の登場だった。現金回収業務は思いのほか、スタッフに与える心理的負担が大きいものだ。ましてや営業中の回収作業は遊技客の視線もある。

『立体Air紙幣搬送システム』は、各島から搬送菅がバックヤードまで伸び、バックヤードに集約した金庫まで紙幣を搬送するため、現金を集中管理することが可能。島単位で現金回収を行う従来のAir紙幣搬送システムと比較し、バックヤードで回収作業を行える安全性と、集中管理による作業人員、作業時間の削減といった省力化の面で著しく進化を遂げた。

総台数1000台以上を誇る導入ホールでは「現金回収業務が楽になったとスタッフの皆が口を揃える。通常は1時間は掛かっていたが、約半分まで短縮された」と効果を実感。別の店舗も「紙幣回収のような裏方作業を効率化すれば、少ないスタッフでも十分店舗を運営できる。その分、接客に専念させることが可能となった」と喜んだ。また、不正防止にも大きな効果を発揮するとも付け加えた。

現在、『Air紙幣搬送』シリーズは約1000店舗近くに導入され、業界標準化しつつあり、立体Air紙幣搬送の導入店では、ホール内のデザインと金庫室への搬送経路を合わせて調和を考えたレイアウトを図るなど、新しい店舗創りにも注力している。

システムの力で
業務に集中できる環境を創る

前回のパーソナルPCシステム然り、マースシステムは一見すると省力化・経費削減といった守り一辺倒のように映る。しかしマースは、システムで引き算できる労力をとことん省力化することで、人間が行うべき仕事に集中できる環境を創ることが可能だと捉えている。決して守りだけではなく、接客・オペレーションのクオリティ向上に資する、攻めの側面もまた、マースシステムの本質なのだ。

周辺機器の分野は、合理化・省力化の歴史だ。その歴史観に立てば、今後も時代に合わせた形で合理化・省力化に優れた製品を開発し続けていくことが、マースの使命といえるのかもしれない。これからも高い技術力に支えられるマースブランド製品は、我々に多くの驚きを与えてくれるに違いない。

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