全国遊技機商業協同組合連合会傘下の関西遊技機商業協同組合は6月10日、大阪市中央区のホテル日航大阪で第65回通常総会を開催した。
総会には組合員総数112名のうち、本人出席75名、代理出席29名、計104名が出席。委任状5名を含め総会は成立し、2025年度事業報告をはじめとする全9議案について審議が行われ、すべて原案通り可決・承認された。
総会に合わせて代表者研修会や社会貢献活動に対する感謝状贈呈式も実施され、組合としての取り組みや今後の課題について確認する機会となった。
代表者研修会では、大阪府警察本部生活安全部保安課の江口征伸課長補佐が講演を行い、関西遊商が継続して取り組んでいる浪速公園の清掃活動やバレンタイン献血、車いす寄贈などの社会貢献活動について高く評価した一方で、大阪府内における犯罪情勢にも触れ、刑法犯認知件数が増加傾向にあり、特にSNSを利用した投資詐欺やロマンス詐欺、警察官を装った特殊詐欺などの被害が拡大している状況を説明。犯罪防止に向けた啓発活動への協力を呼びかけた。
遊技業界に関しては、健全化に向けた重要課題として3点を提示。依存問題対策については、社会的関心が高まる中、基本計画に基づいた取り組みを継続するよう要請した。
また、遊技機流通における適正管理についても言及。中古遊技機の流通量が増加する中、部品変更などに関する適正な確認作業を徹底し、型式の同一性を確保することの重要性を強調した。
さらに、子どもや乳幼児の車内放置防止についても触れ、関西遊商が実施している駐車場巡回活動を評価。過去数年間、駐車場での車内放置死亡事故が発生していない一方、未然防止につながる取り組みを継続する必要があるとして、ホールと連携した活動推進を求めた。
総会に先立ち行われた感謝状贈呈式では、組合の社会貢献活動に対して、浪速区、 大阪府共同募金会、大阪府赤十字血液センターの3団体から感謝状が贈られた。
浪速区の武市佳代区長は、関西遊商との連携協定や防犯カメラ45台の寄贈について触れ、「寄贈いただいた高性能防犯カメラは多くの事件解決に役立っていると聞いている。また、防犯活動だけでなく清掃活動や地域イベントへの協力など、継続的な社会貢献に感謝している」と述べた。
総会冒頭の挨拶では、小西哲也理事長が遊技業界の現状について言及。スマート遊技機の普及や新たなゲーム性を持つ機種の登場など、市場活性化に向けた動きが進んでいる一方で、依然として厳しい市場環境が続いているとの認識を示した。
その上で、固定スタートシステムやスペック変異システムなど新たな遊技性の広がりに期待を寄せ、「新規ファンの獲得や休眠ユーザーの呼び戻しにつながり、業界全体が再び活気を取り戻すことを期待したい」と語った。
事業報告では、2025年度のぱちんこ遊技機新台販売台数は約87万台となり、前年比111%まで回復したものの、コロナ禍以前の水準には届いていない状況が報告された。また、中古遊技機流通については確認証紙発給枚数が35万5,145枚となり、前年を下回ったものの、新台販売台数の4割を超える流通規模を維持していることが示された。
総会終了後には懇親会も開催され、大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀の各府県遊協理事長をはじめ、多くの関係者が出席。業界の発展と今後の連携強化に向け、交流を深める場となった。

