全日遊連・阿部理事長「キャッシュレス化よりも遊びやすい環境構築が先」、キャッシュレス化を巡り方向性の違いが明らかに
遊技日本2026年3月19日
全日遊連は3月18日、都内港区の第一ホテル東京で全国理事会に伴う記者会見を開催した。
理事会での決議事項は、「理事長選任の日程」「㈱そごう・西武との『業務委託及び売買基本契約』の締結」「2026年度大6回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーギフト賞品」についての3件で、いずれも承認された。理事長選任の日程については、今年改選期にあたることから4月20から立候補者を受付開始、5月14日の理事会で理事長候補者を決定し、6月24日の通常総会前の全国理事会で決議される。
報告事項では、今年5月2日・3日に予定する「推しパチの日・推しスロの日」のプレテストの実施要項について、新規ファン拡大施策としてスマート遊技機をベースに20台以内で実施されるとして、任意で参加する店舗は業界統一の告知物等でファンに周知していくと報告。同時に行われるメーカーの限定賞品については、店舗側がダウンロードしたカタログを用いて、希望するファンは玉やメダルで当該賞品を交換、後日自宅に郵送するかたちで運用する。後日アンケート結果を元に本実施の可否を検討していくとした。
会見の質疑応答では、業界のキャッシュレス化について問われた阿部理事長が「政府が公営ギャンブルでのカード決済について否定的な考えを示していることから、全日遊連としてその方針に沿ってクレジットカードによる貸し越しは容認しない方針」と前置きしつつ、日遊協の西村拓郎会長が先日の会見で発した「依存問題に資するキャッシュレス化」について、現金が使える以上は上限金額を付けられないとして疑問を呈した。価格転嫁ができない苦しい経営環境の中での新たな設備投資は考えにくいとして、キャッシュレス化より先に遊びやすい環境構築が先だと明言した。「ファンの裾野を広げた上で、そうした土壌をつくるべき。キャッシュレスでインバウンド客を呼び込んだとしても、外国人留学生の資格外活動が認められていない現状からも言語トラブルが起きかねない」と指摘し、課題山積の中でのキャッシュレス導入に向けては慎重姿勢をみせた。