「釘と玉」パチンコの原点を再発見 SANKYOが新プロジェクト「KUGITAMA」始動
グリーンべると2025年8月9日
SANKYOは8月7日、パチンコ本来の魅力をあらためて社会へ発信する新プロジェクト「KUGITAMA(クギタマ)」を立ち上げた。デジタル・リアル・プロダクトの三位一体施策に加え、専任組織として新会社「SANKYO IZM」を設立し、釘と玉によるパチンコの原点的な面白さを多角的に発信していく。
同社は、かつて日本独自の大衆娯楽として親しまれてきたパチンコが、近年「複雑でわかりにくい」「お金がかかる」といった固定化されたイメージの浸透により遊技人口が減少している現状を指摘。この状況を真摯に受け止め、遊びを愛するすべての人々とともにパチンコ文化とDNAを次世代へ継承していくことを目的に、プロジェクトを始動した。
デジタル施策としては、2025年10月より順次、スマートフォンやPCブラウザ上で羽根モノ機など懐かしの名機を無料体験できるゲームアプリを展開する。一部の機種は下記の体験型店舗と連動し、遊んだ機種を実機で楽しめる仕組みを導入するほか、業界の歴史や文化を伝える「SANKYOミュージアムオンライン(仮称)」も構築する。
リアル施策では、2026年夏頃をめどに、レトロな羽根モノ機を中心とした遊技スペースと、未経験者や若年層でも立ち寄りやすいカフェスペースを融合した新しい形の体験型店舗を展開する。
さらにプロダクト施策として、2026年秋頃に釘と玉による原点的な面白さを追求した羽根モノ機の新台を開発。低価格でホールに提供するとともに、体験型店舗にも設置し、パチンコとの接点拡大を図る。
これらの施策を推進するため、2025年8月8日に新会社「SANKYO IZM株式会社」(東京都渋谷区、代表取締役社長/髙橋博史)を設立。遊技機文化の研究・啓発および普及に取り組み、業界課題にも柔軟に対応できる体制を整える。
プロジェクト始動にあわせて、背景や未来像を描いたコンセプトムービ(下部参照)ーと特設サイトも公開。公式SNSやYouTube、TikTok、LINEなどでも順次情報を発信していく。
同社は「KUGITAMA」を、遊技文化の再構築と社会的理解に本気で取り組む象徴と位置付け、「あそび」の可能性を広げ、日本独自の娯楽文化を未来へつなぐ第一歩として展開していくとしている。