「レジャー白書2025」速報版を公表、パチンコ・パチスロ参加率が増加、年間平均費用は1万9,100円減少
遊技日本2025年7月15日
公益財団法人日本生産性本部の余暇創研は7月15日、「レジャー白書2025」の速報版をオンラインで公表した。
本年秋に発行予定の「レジャー白書2025」は、2024年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態に関するアンケート調査の結果をまとめたもので、調査は本年2月に全国の15~79歳の男女を対象にインターネットを通じて行われ、有効回答者数は3,467人。今回公表した速報版は、各種目の参加率、年間平均活動回数、年間平均費用、参加希望率の推計値で、参加人口と市場規模については現在集計中とのこと。
娯楽部門に属するパチンコ・パチスロの参加率は前年比0.3ポイント増の7.1%で、年間平均活動回数は0.2ポイント減の31.0回、年間平均費用は8万9,900円で前年より1万9,100円減少した。また、パチンコを今後やってみたい、継続したいという人の比率を表す参加希望率は5.4%で前年より0.2ポイント増加している。
速報版では全体の主なポイントとして以下を挙げている。
■仕事より余暇を重視する「余暇重視派」が過去最高を更新
・仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するかを尋ねたところ、余暇重視派(「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」「仕事は要領よくかたづけて、できるだけ余暇を楽しむ」の合計)が67.8%と過去最高を更新。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」割合が2021年以降増加しており、37.8%とこちらも過去最高を更新した。
■余暇活動参加率では、「国内観光旅行」が3年連続1位
・余暇活動の参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が、48.3%で3年連続の1位。前年(48.7%)から横ばいで推移。ただし、コロナ禍前の2019年(54.3%)より低い。
・2位は「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」(38.1%)で前年から1.1ポイント増。順位を1つ上げたが、1位となった2020年(39.4%)より低い。一方、前年2位の「外食(日常的なものは除く)」は3.6ポイント減少し3位。4位、5位はともに前年に引き続き「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」「音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FM など)」となった。
・男女別でみると、男女ともに「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が1位だが、参加率はいずれも前年よりわずかに低下。
■潜在需要では、「海外旅行」が前年に引き続き1位
・各種目の希望率と参加率の差を「潜在需要」として算出したところ、1位が「海外旅行」、2位が「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」と、前年同様の結果となった。ただし、「海外旅行」は前年より3.9ポイント、「国内観光旅行」は前年より0.6ポイント減少。いずれも前年より希望率が低下したことにより潜在需要が低下。
■一人あたりの平均参加種目数は10.4種目から10.2種目に微減
・一人あたりの平均参加種目数は10.2種目。コロナ禍の2020年(9.9種目)、2021年(9.7種目)、2022年(10.1種目)より微増したものの、前年2023年(10.4種目)からは微減。また、2019年(12.3種目)よりは低い。
「レジャー白書2025」は今年10月に発刊予定。