岡山県パチンコ・パチスロ業協同組合が通常総会、「本年は遊技業界が大きな変革を迎える重要な年」と千原理事長
遊技日本2025年7月1日
岡山県パチンコ・パチスロ業協同組合は6月30日、岡山市のホテルグランヴィア岡山において2025年度の通常総会を開催。併せて岡山県パチンコ・パチスロ業防犯協力会の総会も開催された。総会は組合員数42に対し出席19、代理人及び委任状提出者15の合計34で過半数を超えて成立。総会では、2024年度事業報告や2025年度事業計画など5議案が上程、審議された。
冒頭挨拶に立った千原行喜理事長は「我々遊技業界を取り巻く現状は集客がコロナ前に戻らず、さらには新紙幣改刷対応や物価上昇など、厳しい経営環境が続いている。これを乗り越えるために業界が一致団結する必要がある。本年は遊技業界全体が大きな変革を迎える大変重要な年。昨年6月のパチンコ・パチスロ産業21世紀会にて発表された遊技業界のパーパス“遊びの力で、心を元気に”は、本年6月16日開催のパチンコ・パチスロ産業合同祝賀会にてパーパス構想の実現に向けた行動指針を説明し、いよいよ具体的に動き出す。今後行っていきたい行動事例としていくつか挙げると“TKB48“。このTKBとは『トイレ・キッチン(暖かい食事)・ベッド』のことで、災害発生から48時間以内に整備、提供することで被災者に少しでもストレスのない生活を提供する。また“命のキッチンカー“は被災地で炊き出しを行い、温かい食事で命と心、地域を繋ぐ活動となる。地域の皆さまに“パチンコ・パチスロ店があって良かった“と思われる存在になるよう業界を挙げて努力していく。皆さまにもご協力いただき、業界全体で遊技産業の未来を変革していきましょう」と決意を熱弁した。
続く祝辞では、岡山県警察本部の寶満(こうみつ)智彦生活安全部長が「貴組合におかれては、日頃より防犯対策用電話録音機の寄贈、デジタルサイネージを活用した特殊詐欺被害防止の啓発をはじめ、本年2月には夜間の侵入者に対し効果的なセンサー付きフラッシュライト300台を贈呈いただくなど、県民の安心、安全に向けた取り組みに対し御礼申し上げる。ぱちんこ業界におかれては業界の健全な発展に向けてご尽力をされている一方で、社会問題としてクローズアップされるギャンブル等への依存症問題や、全国的には未だ遊技機の不正改造事犯や賞品買取事犯など健全化を阻害する要因も存在している。業界として、こうした課題の一つひとつに適切に対応していくことが重要」と述べた。
次に、岡山県警察本部の山下健司生活安全企画課長の講話では「業界が取り組むべき課題は4点ある。1点めは各種ガイドラインについて。業界においては一昨年以降、広告宣伝、賞品交換および貯玉・再プレーに係るガイドラインを策定されているが、これは業界が自らの意思で策定された自主規制であり、全ての営業者がその趣旨を理解し遵守すること、違反があった場合には、速やかに自浄機能が発揮されることが重要。この取り組みを積極的に推進していただきたい。2点めは、ぱちんこへののめり込み・依存症対策について。岡山県でも来月中にはギャンブル等依存症対策の推進計画が策定される見込みであり、取り組みとしてぱちんこ店の入店を制限する自己申告・家族申告プログラムを積極的に導入いただいていると承知しているが、さらなる利用拡大や店舗間の情報共有など実効性の確保に向けて進めていただきたい。3点目は児童の車内放置防止事案について。全国的には毎年のように児童が車内に残されたまま熱中症等で死亡する痛ましい事案が発生している。ぱちんこ営業ではこうした事案を発生させないよう、児童が乗車した車両を入場させない、店内アナウンスによる注意喚起、スタッフによる定期的な駐車場巡回の徹底をお願いしたい。4点めは不正防止対策について。全国的には遊技機の不正改造事犯や賞品買取事犯が近年も発生している。これらは射幸性の適正管理を侵害し、賭博との一線を画す上で根幹となる規制に違反するもの。業界を挙げて、これら事犯の根絶を推進いただきたい」と要請した。
総会終了後に岡山市ぱちんこ・パチスロ店組合などと共催で開催された祝賀パーティでは、冒頭に寄付金贈呈が行われ、岡山県パチンコ・パチスロ業協同組合、岡山県パチンコ・パチスロ業防犯協力会からそれぞれ100万円の計200万円が、一般財団法人岡山県青少年財団へ寄付された。1965年より寄付を続けており、これで寄付金総額は2億2,100万円となった。続いて岡山県パチンコ・パチスロ業協同組合から日本赤十字社岡山県支部へ50万円、岡山市ぱちんこ・パチスロ店組合から一般財団法人岡山県青少年財団へ10万円が寄付された。寄付金贈呈後には、岡山市から岡山市ぱちんこ・パチスロ店組合へ、一般財団法人岡山県青少年財団から岡山県パチンコ・パチスロ業協同組合へ、感謝状が授与された。
来賓祝辞では岡山市長の大森雅夫氏が祝辞を述べた後、公務により出席できなかった岡山県知事である伊原木隆太氏の祝辞を岡山県こども・福祉部長の中村賢三氏が代読。続いて岡山県議会議長の遠藤康洋氏、岡山市議会議長の田口裕士氏が祝辞を述べ、回胴遊商の大饗裕記理事長の乾杯の音頭で祝賀パーティーはスタート。盛大に執り行われた。
※ 岡山県警察本部の寶満(こうみつ)の「こう」の字は、正しくはうかんむりの下に「王缶」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。
※回胴遊商理事長の大饗(おおあえ)の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。