ロボットとの協働で 清掃課題を一挙解決DX清掃ロボット『Whiz i アイリスエディション』
グリーンべると2024年4月19日
人手不足や人件費高騰などホールを取り巻く清掃課題は多い中、注目を集めているのがアイリスオーヤマ㈱のDX清掃ロボット『Whiz i アイリスエディション』だ。ここでは最新の導入事例を紹介する。
福島県に本社を置くホール企業、㈱ミナミ・エンタープライズ。同社ではこのほど、経営する8店舗全店に『Whiz i アイリスエディション』を導入した。導入を決めた背景には清掃スタッフの人員不足があったと、同社の吉原純浩代表取締役社長は話す。
「当初は開店前の清掃を外注していた店舗もありましたが、外注先ですら雇用が難しいという話が多くあったため、数年前から直接雇用に切り替えました。しかし、どこのホール様も同様かと思いますが、清掃スタッフの採用は年々難しくなってきているのが現状で、弊社としても人員が不足している状況が各店で続いていました。そうなれば自ずと、スタッフの負担も大きくなることから、負担軽減になればと思い『Whiz i アイリスエディション』の全店導入を決めました」。
『Whiz i アイリスエディション』に清掃作業の大半を占める床清掃を任せることで、清掃時間を大幅に削減することができる。清掃時間の短縮により、業務効率化・生産性も向上し、トータル的な清掃コストを削減することが可能だ。清掃ルート設定などの操作も簡単で、誰でも簡単に扱える点も特長。導入実績も5000社を超え、近年ではパチンコホールでの導入も加速している。
運用コストについてはどのように見ているのだろうか。
「運用コストを試算した際、1日あたり1・3時間、月で40時間稼働させればペイできます。ロボットなので休みもなければ無断欠勤や遅刻もありません。費用対効果が計算しやすい点も魅力だと思いますね。加えて、会社としてはコストカットという意味合いが強いですが、お客様目線で見た場合に、コストカットした分を還元しようとしている姿勢の表れに映ればよいとも考えています」。
今回の導入にあたり、同社では日中の清掃スタッフの作業時間帯として設定していた11時~14時の時間帯を廃止。これにより、1店舗あたり3時間、年間にして1095時間分の人件費削減を実現した。
本質業務に注力できる貴重な時間を捻出
しかし、導入メリットは、人件費削減だけに留まらないと吉原社長は強調する。
「清掃もスタッフの重要な業務ではありますが、本質的な業務は接客サービスや、遊技台トラブルへの対応です。覚えなくてはならないことも多く、その質を上げるためには教育の時間が必要です。特に、開店前・閉店後の時間の重要度は高いので、床清掃を『Whiz i アイリスエディション』に任せることで、その時間を捻出できたことは、今後の企業成長を考えても非常に有益だと考えています」。また、営業中も稼働させているが、お客様との衝突もなく安心して運用できる点も評価している。
人・ロボットの協働が今後の生き残り策に
このように、『Whiz i アイリスエディション』の導入による清掃DX化によって、多くのメリットを享受する同社。最後に吉原社長は人とロボットとの協働の重要性について次のように述べる。
「業界ではよく人員不足と言われますが、私は人員が充足することは今後も無いと思っています。その中でも、人は人にしかできないことをしていかなければならない。そう考えた時、『Whiz i アイリスエディション』を含めて、設備で自動化できるところはどんどん自動化していかなければ、これからの業界で生き残っていけないと考えています。そして、人とロボットの協働は、スタッフ1人ひとりの多能工化を進めるうえでも重要なファクターになると考えています。今後もこうした設備は積極的に取り入れていきたいと考えています」。
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