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大阪府遊協が歳末防犯懇談会、生安部長が講話で釘曲げ問題を指摘 遊技日本2022年12月9日

大阪府遊協は12月6日、大阪市内のシェラトン都ホテル大阪において令和4年度の歳末防犯懇談会ならびに定例理事会を開催。来賓として大阪府警察本部生活安全部より奈良澤光昭部長、同保安課の辰谷裕司課長、丸山忠彦課長補佐が出席した。

歳末防犯懇親会の冒頭、来賓講話に立った大阪府警察本部生活安全部の奈良澤部長は「現在、大阪府警では年末に発生する事件・事故の予防・検挙を目的とした歳末警戒を実施している」として業界にも協力を呼びかけたうえで「業界の皆様に二点、お願いしたい。まず一点目は法令の遵守。遊技機の釘曲げを代表とする不正改造事案は無承認変更となり取締の対象。他府県では、ぱちんこ台85台の釘曲げで経営者等が検挙されている。また釘の調整方法を指導した、いわゆる釘学校の関係者も無承認変更幇助の疑いで検挙された。不正改造は極めて悪質な違反行為。違法行為の排除に尽力いただきたい」と指摘。

さらに「二点目はギャンブル等依存症対策の推進について。本年10月26日に全国初となる“大阪府ギャンブル等依存症対策基本条例“が成立した。ぱちんこは戦後より手軽で身近な娯楽として発展し、日本の娯楽文化を代表する産業であるが、他方で射幸性を有するがゆえにのめり込み、本人や家族の日常生活や社会生活に支障をきたすこともある。業界におかれても広報宣伝の抑制、自己申告プログラム等の利用促進、営業所に設置されているATMの撤去、安心パチンコ・パチスロアドバイザーによる依存症防止対策の強化など、各種活動に積極的に取り組んでいただきたい」と要請した。

続いて挨拶に立った平川容志理事長は「大遊協がこれまで社会貢献の一環として取り組んできた、青色防犯パトロール車両の継続的な寄贈等に関して、受領された多くの自治体から謝礼の言葉、感謝状をいただいている。大遊協としては組合活動の大きな柱として社会貢献活動、特に福祉事業活動と防犯事業活動を主体に実施している」として今後も社会貢献活動に尽力する決意を述べたうえで「法令の遵守について、遊技機の釘曲げがあった事に関しては同業者として本当に残念な事案。お客様、当局の信頼が失われることのないように、組合員に対しては釘曲げ等が無いよう指導徹底を図っていく。ギャンブル等依存症対策については、平成30年7月にギャンブル等依存症対策基本法が施行されたが、遊技業界ではその施行以前よりパチンコ・パチスロの依存問題に取り組んできた。例えばリカバリーサポートネットワークの設立、安心パチンコ・パチスロアドバイザー制度の運用、自己申告・家族申告プログラムの導入促進など。こうした積極的な取り組みには内閣官房、警察庁からも高い評価をいただいている。今後においても大遊協はファンに親しまれる大衆娯楽を維持、継続するために、傘下組合員が一層連携を深め、法令の遵守、健全営業を堅持していく」と述べた。

その後行われた定例理事会は、定数53名のうち会場出席36名、委任状16名の計52名で成立。各委員会、青年部会などから活動報告がなされ、12月18日には東和薬品ラクタブドームにて、コロナ禍で開催が見合わされていた「未来っ子カーニバル」が3年ぶりに開催されることについても、広報活動やマスコミ取材予定について説明があった。

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