豊丸産業は10月7日から9日までの期間、東京ビッグサイトで開催される「H.C.R.2026 第53回国際福祉機器展&フォーラム」に出展する。福祉用レクリエーション機器『エアロビックトレパチ!』を初出展するほか、TANOTECHと共同開発中の体験型デジタル紙芝居『たのしばい』を参考出展。遊びをきっかけに身体活動や交流を促す取り組みを紹介するとともに、福祉関連製品の新規受注を再開する。

『エアロビックトレパチ!』は、足漕ぎペダルを漕ぐ動作と玉の発射を連動させた福祉用レクリエーション機器。ペダルを漕ぎながら遊技することで、楽しみながら身体を動かせる仕組みを取り入れた。利用施設からは、普段は運動に消極的な利用者が夢中になって身体を動かしているといった声も寄せられている。同機をH.C.R.に出展するのは今回が初めてで、会場では実機を体験できる。


もう一つの出展が、TANOTECHと共同開発を進めている体験型デジタル紙芝居『たのしばい』だ。非接触・非装着型モーショントレーニングツール『TANO』を活用し、ロボットによる読み聞かせと、参加者自身が身体を動かすゲームを一つの物語の中に組み込む。物語の途中で参加者がゲームに挑戦し、その結果を受けてストーリーが進行するなど、「見る・聞く」だけだった紙芝居に身体活動を加えた。

開発の背景には、高齢者や子ども、障がい者といった属性ごとにコンテンツを分けるのではなく、一つの体験を共有することで交流につなげる考えがある。物語への参加そのものを身体を動かすきっかけとし、世代や属性を越えたコミュニケーションが生まれるコンテンツを目指している。地域に伝わる昔話や伝説をデジタル紙芝居として残し、文化継承に活用する構想も盛り込んだ。

『たのしばい』の原型となる取り組みは、豊丸産業が2026年2月15日に愛知県東浦町の石浜老人憩いの家で開催した「マジレク 笑顔ひろば」で披露された。子ども15人、高齢者15人の計30人が参加し、同じ物語を共有しながら身体を動かした。この取り組みを踏まえ、豊丸産業とTANOTECHは現在、新たな紙芝居と物語に連動する専用体験アプリの共同開発を進めている。

豊丸産業は、運動そのものを目的とするのではなく、「楽しい」「もっとやりたい」という気持ちを入口に、自然な身体活動や人との交流につなげる環境づくりを進める。『エアロビックトレパチ!』と『たのしばい』は、遊びの要素を健康づくりや福祉、地域交流につなげる取り組みとして展開する。

H.C.R.2026への出展を機に、一時停止していた福祉関連製品の新規受注も再開する。同展を福祉事業の新たなスタートと位置付け、自治体や地域、福祉施設などとの連携を通じて事業を進める。

「H.C.R.2026 第53回国際福祉機器展&フォーラム」は10月7日から9日まで東京ビッグサイト東展示ホールで開催。豊丸産業のブースは東3ホール、小間番号「3-22-09」

文=アミューズメントジャパン編集部