広島県遊協が通常総会、延川理事長を再選
遊技通信2025年7月3日
広島県遊技業協同組合(広島県遊協、延川章喜理事長)および広島県遊技業防犯協力会連合会は6月27日、広島市のリーガロイヤルホテル広島で令和7年度通常総会を開催し、役員改選では延川理事長を再任した。
冒頭に挨拶した延川理事長は、「私たち遊技業は日本の伝統的な大衆娯楽として発展してきた。法令遵守はもちろん、業界の健全化や社会的評価向上に向けて、業界内の自主規制もしっかりと守り、国民に広く愛され親しまれてきた大衆娯楽を次世代につなげていかねばならない。しかし現状は遊技人口や店舗数が減少し、市場規模の縮小に歯止めがかからない。平成30年の規則改正から全国のホール数は約40%減少しているが、業界は依存問題に対しておよそ20年前から問題意識を共有し、2006年にはリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)を立ち上げ、パチンコ・パチスロアドバイザー制度の取組み、自己申告・家族申告プログラムの導入、また年間を通じたパチンコ・パチスロ問題啓発活動など、先進的に独自の取組みを進めてきた。しかし2030年のIR開業などに関係して再び依存問題が注目されるおそれがある」としてRSNが提供する『パチンコ・パチスロ依存問題基礎講座』の積極的な活用を促した。
また、業界の喫緊の課題について「遊技人口の回復には現行のルールなどの見直しが不可欠になる。そのためには政治の力が必要になるが、地道な取組みを進めることが遊技業界の明るい未来につながると信じている」と述べた。
来賓には広島県警察本部生活安全部の土肥章裕部長、広島労働局労働基準部監督課の伊藤俊哉課長が出席し、祝辞で土肥部長は健全化への尽力を求めた。
議事では上程案件をすべて可決承認し、役員改選では新役員を選出したのち延川理事長の再任を決めた。
議事終了後は広島県警察本部生活安全総務課許可等事務担当室の高田秀則課長補佐による講話が行われ、パチンコ営業の健全化について①各種ガイドラインの遵守、②のめり込み・依存防止対策、③不正防止対策、④子どもの車内放置事案の防止、の4点を要請。とりわけ①については「自主的取組みが機能することで業界の健全化につながる。中長期的視野で取組みを推進してほしい」と述べた。