大阪福祉防犯協会が定時総会を開催 防犯活動の継続と遊技業界の社会的地位向上を目指す
グリーンべると2025年6月2日
大阪福祉防犯協会は5月29日、大阪市中央区のホテルプリムローズ大阪において、令和6年度定時総会を開催した。
総会では、事業報告や決算報告を含む全6号議案を審議し、すべての議案が可決・承認された。理事・監事選任(案)では、楯岡慎司監事の辞任に伴い、山内伸吾氏(元大阪府阿倍野警察署長)が新たに選出され、承認を得た。また、道野鏞樹代表理事(会長)を含む理事8名は留任となった。
冒頭、道野代表理事は「大阪府警や各防犯協会と連携し、全国地域安全運動大会への参加や防犯グッズの制作支援などを通じて、特殊詐欺等の被害防止に向けた啓発活動を継続している。当協会は、遊技業界の健全で堅実な経営と、社会福祉・防犯活動への貢献を目的に設立された。今後もこうした取組みを地道に続け、業界の社会的地位の向上を目指していきたい」と述べた。
続いて、大阪府警生活安全部保安課の後口淳治課長補佐が行政講話を実施。府内の犯罪情勢として、令和6年の刑法犯認知件数が約8.1万件に達し、前年より1,000件以上増加するなど、危機的状況にあることを報告した。その上で「府民の期待と信頼に応える警察活動を推進し、安心・安全な町づくりに努める。民間団体と連携し、オール大阪体制での取り組みが必要だ」と協力を呼びかけた。
また遊技業界に対しては、「基本の遵守」「ギャンブル等依存症対策の推進」「児童や乳幼児の車内放置事案の防止」の3点について要請。書類申請時のケアレスミス防止や遵法営業の徹底、依存症対策プログラムの実効性確保への取り組み、そして子どもの命を守るための駐車場巡回や注意喚起の重要性を強調した。