10月のホール企業採用熱 前月を上回る1.10ポイント
遊技通信2024年11月20日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2024年10月の採用ニーズは前月を上回る1.10ポイントだったことがわかった。
同社の滝沢統括マネージャーは「年末年始など営業計画に伴う増員や、新卒採用の苦戦から中途採用で不足数を補う動きが活発化している」と述べる。「求職者の選択肢は増加しており、『選ばれる』ための工夫、動機形成の努力はより強く求められてきそうだ」と近況を語った。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、11月2日に日工組が「みんなのパチンコフェス2024」を東京・秋葉原で開催し、あいにくの雨にもかかわらずファンをはじめとする多くの人たちで賑わった。秋葉原は訪日観光客が集まることから初の試みとしてインバウンド対応コーナーも設けられ、参加した訪日観光客にとってはパチンコの体験型アクティビティとなった。こうした取組みがホールにおけるインバウンド対応につながることを期待したい。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「12月は例年、クリスマス該当週から求職者の動きが鈍化する傾向で、年内活動について今年は20日がひとつの区切りとなりそうだ」とし「年末年始営業の準備で慌ただしくなることが予想されるが、年内および年明け早々の入社を目指すアクティブな人材を確保するチャンスでもあるので、柔軟に対応できる体制を整えておきたい」と述べている。