木村義雄氏が参議院議員就任|業界の声を国政へ
アミューズメントジャパン2026年2月13日
2022年の参院選で遊技業界が支援した自民党の木村義雄元厚生副大臣が国政に復帰した。遊技業界が支援した候補者が国政選挙で議席を得るのは初めて。2月12日に東京・市ヶ谷の遊技会館で「木村義雄参議院議員 報告会・合同記者会見」が開催され、木村氏が今後の抱負を語った。
2022年の参院選で木村氏は、自民党の全国比例区から立候補して11万3874票を集めたものの当選ラインに届かず次々点だった。その後、2025年1月に足立敏之参院議員の死去に伴い次点となった。
こうした状況で迎えた、2月8日に投開票が行われた衆院選。22年の参院選で木村氏と同じ全国比例区で約37万票を集めて当選した自民党の青山繁晴氏が兵庫8区から鞍替え立候補したことで自動失職。参院比例区の選挙会が1月30日に、22年参院選の自民党の比例名簿で次点の木村義雄氏の当選を決めた。衆院選に立候補した青山氏は2位に大差をつけて当選した。
「木村義雄参議院議員 報告会・合同記者会見」では冒頭、全日本遊技産業政治連盟の伊坂重憲会長が「遊技産業はここ10年ほど辛いことばかりでしたが、私どもがずっと応援してきた木村義雄先生が国政復帰ということになりました」と朗報を伝えた。その上で「木村先生にはあと2年半の任期がございます。遊技産業は本当に課題が山積している。ようやく国会の場で、木村先生にご活躍していただける場が整いました」と期待感を示した。
続いてマイクを握ったのは全日本遊技産業政治連盟の前会長で全日遊連理事長の阿部恭久氏。阿部氏は木村氏の当選を機に解決していきたい業界が抱える課題について、風営法の許可業種と届出業種の切り分けの問題、外国人留学生の資格外労働の見直し、2030年に迫る日本でのカジノ開業への対策を挙げた。
とくにカジノ開業への対応については「パチンコ、パチスロは遊技、カジノはギャンブル。遊技とギャンブルの棲み分けをしっかりしていかなくてはならない。まだ4年あると言われる方もいらっしゃるが、2年ぐらいの間で切り分けをして、その後2年間ぐらいで国民の皆さんにしっかり知っていただくことが必要。そのためにはあまり時間がない。ここをしっかりやっていかなくてはいけない」と力を込めた。
阿部氏はさらに、今回の衆院選の結果について、「自民党が大勝し、高市総理は積極財政と話をされている。そのためには我々の業界が国をしっかり支えていけるような手立てが必要」と提言した。
自民党の遊技産業議員連盟については、現在80人ほどの国会議員が名を連ねていると報告。選挙後に議連に入りたいという声も寄せられていることを明かし、「議連の先生方の人数を100人以上にすることによって、我々の業界の活動が一層活発になるのではないかとの認識を示した。
最後に木村氏への期待感をこう述べた。
「木村先生にはこうした活動のけん引役として頑張っていただき、今まで以上にパチンコ・パチスロ業界に対してのご支援をお願いしたい」
報告会ではその後、この場に駆け付けた業界各団体のトップが今後への期待に触れ、最後に木村氏が今後の抱負を次のように語った。
「自民党は今、衆議院議員選挙を通じて国民の皆様から非常に大きなご期待をいただき、日本の舵取りを任されました。このタイミングにおいて、私、木村義雄も参議院議員として改めて国政の場に身を投じる機会を得ることができました。
約3年半前、皆様方が諦めることなく、最後の最後まで精一杯のご支援をしていただいた。時間が経っておりますが、遊技産業を盛り上げていこうという想いは業界の皆さんも私も一切変わることなく、むしろこの3年間でなお一層、想いが募っています。補助金や助成金など事業の日常的な場面で差別的な扱いを受けている点、そして、パチンコファンを増やすための健全で前向きな要望にもかかわらず、障壁となることがある旧態依然としたルールの問題など、産業の根本である風営法が、本当に今の時代に即した内容になっているのかという点まで多くの課題が今、存在しています。
今回の衆議院選挙、自民党は大勝利です。要因は色々あると思いますが、これはしっかりと政策を実行するチャンスであると同時に、成果を確実に出さなければならない重大な責任を負ったということです。私の任期はあと約2年半ですが、満を持しての登板。この2年半で6年分以上の成果を出すべく、引き続きまして業界の皆様の声に誠実に向き合い、課題解決に向けて全力で活動してまいりたいと思っております。
今後は遊技産業のリーダーの方々と定期的に会合を設けさせていただき、お話をお聞きし、皆様方と共に知恵を出し合い、対策を考え、そしてしっかりとした実現を図っていきたいと思っています」
文=アミューズメントジャパン編集部