木村義雄参議院議員報告会・合同記者会見、業界課題解決への取り組み方針を表明
遊技通信2026年2月13日
木村義雄参議院議員の就任を受け、「木村義雄参議院議員報告会・合同記者会見」が2月12日、東京・市ヶ谷の遊技会館で行われた。この会見は、就任後の公式な事実説明および報道対応として位置づけられ、全日本遊技産業政治連盟の阿部恭久前会長(全日遊連理事長)をはじめ業界主要団体のトップが出席し、業界課題の解決に向けた方針を明らかにした。会場で55名(報道関係者13名含む)、オンラインで累計100名以上の業界関係者が参加した。
木村議員は冒頭、「このタイミングにおいて、私、木村義雄も参議院議員として、改めて国政の場に身を投じる機会を得ることができた」と述べ、2022年参院選から約3年半を経ての繰り上げ当選に触れた。「約3年半前、皆さん方が諦めることなく、最後の最後まで精一杯のご支援をいただいた、その選挙から時間は経っているが、遊技産業を盛り上げていこうというこの思いは、業界の皆様も私も一切変わることなく、むしろこの3年間でなお一層その思いが強まっている」と、業界への変わらぬ支援姿勢を強調した。
任期が約2年半(2028年7月)であることに言及し、「短いながらもこの2年半で6年分以上の成果を出すべく、引き続き頑張る。業界の皆様の声に誠実に向き合い、課題解決に向けて全力で活動してまいりたい」と決意を表明した。
遊技業界が直面する課題について、木村議員は補助金・助成金における差別的扱い、ファン増加のための健全な要望への対応、出玉規制のあり方など、現実に即したルール見直しの必要性を指摘し、「多くの課題が今、存在している」と述べた。また、「今回の衆議院選挙、自民党は大勝利である。要因はいろいろあると思うが、何よりこれはしっかりと政策を実行するチャンスであると同時に、成果を確実に出さなければならない重大な責任を負ったということになる」と述べ、与党の勝利を業界課題解決の好機と位置づけた。
業界との連携について木村議員は、「今後は遊技産業のリーダーの方々と定期的に会合を設け、お話を伺い、皆さん方と共に知恵を出し合い、対策を考え、そしてしっかりとした実現を図っていきたい」と、業界との継続的な対話の場を設けることを明言した。
全遊政連の阿部恭久前会長は挨拶の中で、風営法の許可営業と届出営業の切り分け、ぱちんこ店における外国人留学生の資格外労働の解禁といった具体的課題を挙げた。特に2030年に予定される大阪IRの開業を見据え、「パチンコ・パチスロは遊技、カジノはギャンブル、そういったものの住み分けを実施していかないと、カジノができた時に非常に厳しい状況になるのではないか」と危機感を示し、早急な対応の必要性を強調した。
質疑応答では、風営法上のぱちんこ店の位置づけ見直しと改正健康増進法における受動喫煙対策について質問があった。木村議員は風営法について「やはり時代に適したものに当然していくべきである。議員連盟において、おそらくたくさんの議員の皆様方も同様な意見を持っている方が多いと思う。そういった方と一緒に議論を深めて、しっかりと対応してまいりたい。あまりにもちょっと差別しすぎているんじゃないかなというのは、率直に思うところである」と、是正に意欲を示した。
受動喫煙の問題に対しては、健康増進法での大幅な規制強化から5年経過しての見直し議論について、木村議員が深い知見を有する飲食業界を引き合いに出され、この5年という期間はコロナ禍影響が大きかった時期も長く、事業の実情を正しく捉えて議論することが重要、健康も大事だが営業への影響もしっかり考えていかなければならない、との事業者目線の見解を示した。
業界の将来への期待について問われた場面では、「やはり国民の皆さんが元気で長生きしてほしいというのが一番である。その中で、皆さん方の産業の役割というのは、社会生活で様々な困難に直面していく中で、ある意味でオアシス、憩いの場じゃないかと思う」と述べ、続けて「これから高齢化社会が進んでいく、それに伴ってこういうオアシスとか、生きがいとか、そういう社会の要請も増えていく。そこに一番手を差し伸べていいけるのが、皆様の産業じゃないかと思っている。」と遊技産業を「健康産業」として位置づける持論を展開し、期待を寄せた。
報告会には、全遊政連の主要メンバーとして全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)の伊坂重憲理事(全遊政連会長)、全日遊連の阿部恭久理事長(全遊政連前会長)、日本遊技関連事業協会(日遊協)の西村拓郎会長(前遊政連副会長)、MIRAIぱちんこ産業連盟の金光淳用代表理事(全遊政連副会長)、日本遊技機工業組合(日工組)の盧昇副理事長、日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)の小林友也理事長(全遊政連副会長)、全国遊技機商業協同組合連合会(全商協)の中村昌勇会長(全遊政連副会長)、回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)の大饗裕記理事長(全遊政連副会長)らが出席し、それぞれ挨拶した。
木村議員は2022年7月の第26回参議院議員通常選挙で自民党比例代表から立候補し、113,874票を獲得したが次々点で落選。2026年1月、青山繁晴参議院議員が衆議院選挙への立候補により自動失職したことに伴い、繰り上げ当選した。今後、業界団体との定期会合を通じ、風営法の見直し、補助金・助成金における差別的扱いの是正、受動喫煙対策、留学生雇用の解禁、IRとの差別化など、山積する課題の解決に向けた議論が本格化する見通しだ。