玉屋が創業70周年記念パーティー 経営陣の若返りを図って次の100周年に挑戦
遊技通信2023年11月15日
福岡・佐賀でグループ展開する玉屋(本社・福岡市博多区、山喜多映一代表取締役社長)は11月9日、創業70周年記念パーティーを福岡市内のグランドハイアット福岡で開催した。
玉屋は1953年に福岡・飯塚に「玉屋遊技場」を創業し、今年で70周年を迎える。当日は業界関係者約200人が出席した。
冒頭に挨拶した山喜多社長は「創業者である初代社長が事業を起こし、気付けば昭和、平成、令和と激動の時代を乗り越えてきた。これも皆様の温かい支援と協力があったからこそ。これからも地域に必要とされる企業を目指して80年、90年、100年と発展していけるよう、さらに企業価値を高め、歩み続けていきたい」と列席者に謝意を述べた上で、今の業界を取り巻く環境について言及。最大の課題である遊技参加人口の拡大に向けて「玉屋としても、培ったノウハウをさらに進化させ、新しいことに挑戦していく所存。まずは業界全体が本気になって取り組んでいくしかないと思う」と語った。
来賓挨拶および乾杯の発声は、平和相談役並びに公益財団法人ジュニアゴルファー育成財団理事長の石橋保彦氏が行い、「日本の企業の平均寿命は23.3年。70周年がいかに長いか。長く続いている企業には特徴があるが、玉屋の経営理念にすべて当てはまる。以前の(岩見吉朗相談役の)インタビュー記事で“たかがパチンコ屋、されど玉屋”とあったが、玉屋の地域社会への貢献はものすごく、趣味に近いものがある。“さすがは玉屋”と言わせていただきたい」と述べ、祝宴に入った。
宴席では同社2代目社長を務めた岩見吉朗相談役(玉屋ホールディングス代表取締役会長)も登壇して挨拶。創業者である父が歩んだ足跡、自身の入社後のエピソードなどを紹介した上で、「私も経営者人生50年を迎えようとしているが、総じて言えるのは“出たとこ勝負”。その連続だった。幸いにも時の運、人の縁、そして父母の人徳に恵まれ、ありがたい経営者人生を送ることができている。時代は今、大変革の中にある。後継諸君においては“玉屋らしさの追求”、これを第一に置きつつも、経営の変革に果敢に挑戦し続けてほしいと切に願っている」と現経営陣にエールを送った。
締めの挨拶で山喜多社長は、12月末をもって社長を退任し、親会社である玉屋ホールディングスの代表取締役社長に専任することを表明。専務取締役の山口智也氏が代表取締役社長に就任することを報告し、「一層の発展のために経営陣の若返りを図った。玉屋を新たなステージに持っていってくれると確信している」と述べた。