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円谷フィールズ ダイコク電機株取得の真相 アミューズメントジャパン2023年3月20日

ダイコク電機が3月14日にIR情報で発表した「主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ」について、業界内でさまざまな憶測が飛び交っている。

IR情報の内容は、3月13日付で円谷フィールズホールディングス(以下、円谷フィールズ)から関東財務局長宛てに大量保有報告書が提出されたことにより、円谷フィールズの総株主の議決権数に対する割合が14.24%となり、筆頭株主になっていたことが判明したというもの。大量保有報告書によると、円谷フィールズは3月6日に140万4500株(9.50%)を市場外で取得している。

この株式取得に関して円谷フィールズの取締役でグループ財務責任者の小澤謙一氏がアミューズメントジャパンの取材に応じた。

小澤氏によると、同社では2017年、ダイコク電機の元社長である栢森秀行氏からフィールズに入社したいとの申し出があり「業界にとって大切な企業であるダイコク電機の社長を務められた方からのお申し出であり、当社としては慎重に判断の上、ご入社いただいた」という。

「入社後は大変豊かな才能を活かされて、当社のアドバイザリー的な立場でさまざまなご助言をいただいています。また、当社グループ企業であるスパイキーの社長にご就任いただき、組合活動を中心に活躍いただいています」

その栢森氏からはかねてより、家族が保有するダイコク電機の株式を売却したいという意向が伝えられていたという。

「今般の栢森氏からの株式売却の申し出に対し、9.5%を市場で売却すればダイコク電機の株価に与える影響は計り知れません。円谷フィールズHDとしては、ダイコク電機の株価への悪影響を避けつつ、同時に栢森氏の希望に沿えるよう、当社が直接買い取ることとしました」

遊技人口やホール店舗数の減少など、業界を取りまく環境は大きく変化している。一方でスマート遊技機の登場を契機に、社会の変化に対応して業界を未来につなげようという志を持つ業界関係者も少なくない。DK-SISなどのビッグデータを持つダイコク電機と、遊技機をはじめとした情報の流通を手掛けるフィールズ。業界を代表する上場企業2社が協業することになれば、パチンコ・パチスロという遊びに新たな価値を生み出してくれるのではないかと期待する声も聞こえてきそうだ。

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