3月の全般的業況は大幅に回復、パチンコは回復続くもパチスロは低迷続く見通し/パチンコDI調査
遊技日本2022年4月12日
シーズリサーチは4月12日、2022年3月期の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。調査はパチンコ業界の景気動向の判定を目的に経営企業を対象に四半期毎に実施している。今回の調査は2022年3月10日~3月28日にかけてファックス及びWEBアンケートにて実施し、55企業、75地域から回答があった。
報告書によると、収益や売上・粗利といった全般的業況は▲60.0ポイント(前回比19.5良化)へ大幅に回復した。3ヵ月後は▲48.0ポイントまで回復するが、厳しい見通しに変化はない。これについて同社は、「1月末の旧基準機撤去の影響を受けて、閉店したパチンコ店も見られたことからマイナスの影響も考えられたが、例年3月期は回復する傾向にあることから、その影響のほうが強かった」と推測している。悪化理由は現況、先行きともに「来店客数の減少」がもっとも多く、現況で74.6%、先行きで72.6%。また先行きでは「顧客単価の減少」が23.3%と、現況の18.3%から増加している。
稼動状況は「パチンコ」が▲17.3ポイント(前回比41.6良化)、「パチスロ」は▲82.7ポイント(同0.5良化)。3ヵ月後はパチンコ▲12.0ポイント、パチスロ▲82.7ポイントとなり、パチスロは低迷が続く厳しい見通しとなった。
資本投資気運(遊技機)は▲45.5ポイント(前回比77.6悪化)と大幅に低下、3ヵ月後には▲56.4ポイントまでさらに落ち込む見通し。資本投資気運(その他設備)は▲23.6ポイント(同2.8悪化)と概ね現状維持、3ヵ月後は▲20.0ポイントまで回復する見通しだ。
今後3ヵ月間の営業施策について増減差(拡大-縮小)で見ると、事業規模は「遊技事業」が▲25.5ポイント(前回比7.9悪化)、「遊技以外の事業」は6.0ポイント(同10.1良化)となり、「遊技事業」の縮小が続く見通し。
遊技機設置台数はパチンコが15.1ポイント(前回比15.1良化)。パチスロは▲18.9ポイント(同18.8良化)に回復したものの、マイナス圏で推移している。
遊技機購入費用は、「パチンコ新台」が▲12.7ポイント(前回比32.7悪化)、「パチスロ新台」が▲67.3ポイント(同35.3悪化)。中古機については、「パチンコ中古機」が3.6ポイント(同14.0悪化)、「パチスロ中古機」が▲18.2ポイント(同10.0悪化)となった。
販売管理費は、「広告宣伝費(折込チラシ・DMなど)」が±0.0ポイント(前回比5.7良化)、「販売促進費(外注など)」が▲16.4ポイント(同8.7悪化)、「固定費」▲32.7ポイント(同2.5悪化)、「人材確保・教育訓練」5.5ポイント(同5.5良化)、「設備機器投資(OA機器など)」▲23.6ポイント(同5.8良化)、「設備機器投資(各台計数機など)」▲7.3ポイント(同20.7良化)となった。