平山龍一氏が理事長に就任、除名処分の是非を議案とする臨時総会開催を可決/兵庫県遊協
遊技日本2020年7月16日
兵庫県遊協は7月10日、神戸市中央区のANAクラウンプラザ神戸において第52回通常総会を開催した。
岡本芳邦理事長は冒頭の挨拶で、休業に応じず営業を続けた神戸市内の3店舗に対し、5月1日に全国初となる休業指示処分が発出された件について言及。兵庫県では4月27日から28日までに施設の停止要請に応じなかった店舗計7店を公表、うち営業を続けていた同一屋号の3店舗に対し、特措法では最も強い「休業指示」を発出しており、全国初のケースとして多くの報道機関が伝えた。
岡本理事長は「連日マスコミ報道によるバッシングを浴び、業界がスケープゴートにされたことで皆さまも辛い毎日を過ごされたことだろう。全国初の指示処分は理事長としても重く受け止めるとともに責任を強く感じている。業界としての社会的責任を果たすため、依存症対策を着実に進めていくことが業界の信頼を得るための一歩。『雨降って地固まる』という諺があるが、まさしく今がその時期だと感じている。私は本総会をもって理事長を辞任するが、新しい布陣に組合の未来を託したい」と語り、役員改選で理事長に就任した平山龍一氏は「新型コロナウイルス感染症拡大防止、従来のパチンコ・パチスロ依存症対策、新規則遊技機への円滑な移行に伴う対応など問題が山積しているこのような中で大変なプレッシャーを感じているが、それと同時にやり甲斐も感じている。皆様と一致団結で前進していきたい」と抱負を述べた。
総会は組合員191名中118名(委任状含む)が出席し成立。議案審議では、令和元年度事業報告並びに令和2年度事業計画等が上程される中、脱退勧告を行った先述の3店舗に対する除名処分の是非を問う臨時総会開催の件が上程。組合では、営業を継続した行為は組合定款第13条第5号に規定する除名事由である「犯罪その他の信用を失う行為」に該当すると判断し、5月7日付で3店舗に脱退を勧告していた。しかしながら、3店舗は営業を継続したことは正当な行為であり、「信用を失う行為」には該当しないなどとして、脱退勧告は不当であると残留を主張。これらの経緯から、除名処分の是非を議案とする臨時総会の開催を無記名投票で審議し、その結果、賛成多数で可決した。