大阪福祉防犯協会は10月14日、令和8年度の基金寄贈式を開き、堺市内の子ども食堂や子どもの居場所に基金を寄贈した。4回目となる今年度は、物価高騰を考慮し、1カ所当たりの寄贈額を昨年度までの15万円から20万円に増額した。
同協会は、ボランティアのみで地道に活動する子ども食堂などに対し、行政の手が届きにくい部分を補い、活動の一助とするため、令和5年度から基金を寄贈している。これまでに大阪市内8区、池田市、泉大津市の43カ所に総額645万円を寄贈した。
また、同協会は発足当初から20年にわたり、児童支援施設にも基金を寄贈してきた。当初からの寄贈を合わせると、実績は延べ277団体、総額2億69万円に上る。
寄贈先へのインタビューでは、団体の名称に込めた思いや活動の様子が紹介された。地域の呼び名にちなんだ「ひがも食堂リンク」や、石津町に由来する「石津っ子食堂」、子どもたちの未来を願う「子供食堂みらいかふえ」など、それぞれに名前の由来がある。「かくれんぼみーっけた」は、地域で目立たず隠れた子どもたちの存在に気づき、手を差し伸べるために名付けたという。
スタッフの構成もさまざまだ。夫婦でパン店を営みながら活動する例や、50代の女性7人、70~80歳の約10人で活動する団体などがあり、体力面での苦労も聞かれた。
活動の継続には、資金や場所の確保といった課題もある。各自が品物を持ち寄ってバザーを開き、その収入を活動費に充てる団体もある。また、地元の自治会館を有料で借りるなど、活動場所の確保にも苦労しているという。
基金の使い道については、現在はカセットコンロを使っており、火力の強い調理器具を購入したいとの声があった。スタッフ同士でこれから話し合い、子どもたちが喜ぶことに使いたいとする団体もあった。今後は、これまで以上に地域とのつながりを大切にし、高齢者との輪も広げていきたいとの声が聞かれた。
同協会は、今後もボランティア一人ひとりが元気な笑顔で活動できるよう、支援を続けていくとしている。