株式会社エムズ(エムズマーケティング)は、「第106回パチンコ景気動向指数(DI)調査」(2026年10月)の結果を公表した。

調査報告によると、過去1ヶ月の収益や売上、粗利などから判断される「全般的業況」は15.6ポイント(前回7.6ポイントから8.0ポイント上昇)となり、業界天気は「晴れ」へと改善した。小規模・中規模・大規模の全事業者規模で業況感が上向いたものの(小規模22.2pt、中規模15.8pt、大規模19.0pt)、3ヶ月後の見通しについては6.7ポイント(「曇り」)と再び低下する予測となっている。

稼動状況を見ると、パチンコとパチスロで対照的な結果が続いている。パチスロの稼動状況は38.9ポイント(前回比6.0ポイント上昇)と高水準を記録し、業界天気は「快晴」を維持。3ヶ月後の見通しも38.9ポイントと同水準で好調持続が見込まれ、20円パチスロ(37.8pt)、低貸メダルパチスロ(27.3pt)ともにプラス圏で推移している。一方、パチンコの稼動状況は▲48.9ポイント(前回比6.8ポイント上昇)とやや持ち直したものの、引き続き厳しい「雷雨」の状況が続く。4円パチンコ(▲50.6pt)、低貸玉パチンコ(▲15.6pt)ともにマイナス圏から抜け出せず、3ヶ月後の見通しも▲52.2ポイントと悪化が懸念されている。

今後3ヶ月間の営業施策(遊技機購入費)では、パチスロ新台に対する投資意欲が34.7ポイント(前回比20.7ポイント上昇)と大幅に拡大し、天気も「快晴」へと良化した。パチンコ新台(▲22.4pt、前回比6.2pt上昇)もマイナス圏ながら改善傾向が見られる。また、設置台数の増減意向ではパチンコ(▲37.5pt)とパチスロ(45.8pt)の乖離が続いており、パチスロ主導の営業展開が強まっている。

ホール経営における課題を規模別で見ると、小規模事業者(1〜3店舗)では「人手不足・人材確保」(66.7%)が最も高く、次いで「メーカーの遊技機販売の縛り」「設備・運営費の増加」(ともに55.6%)となった。中規模事業者(4〜10店舗)では「設備・運営費の増加」「他の同業者との競争激化」(ともに65.0%)がトップとなり、大規模事業者(11店舗以上)でも「設備・運営費の増加」(61.9%)が最多となるなど、コスト負担の増加が全般的に大きな経営圧迫要因となっている。

自由回答では、「年末まではパチスロ中心の稼動になりそう」「パチスロ比率が高い店舗が有利な状況が変わらない」といった見方や、「機歴販売の解消」「みなし機となる主要機種の代替機導入」に対する懸念など、ホール関係者の切実な声が寄せられている。

【調査概要】
実施時期:2026年9月10日~9月30日回答状況:50企業、90地域
調査元:株式会社エムズ(エムズマーケティング)