日本遊技機工業組合(日工組、榎本善紀理事長)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協、小林友也理事長)は9月8日、都内中央区の日工組会議室で「パチンコ・パチスロプレスカンファレンス」を開催した。パチンコのゲーム性を広げる新機能「通常時フラグ」や設定の活用、11月導入の「4つの新カテゴリー分類」、さらに2027年2月に両団体合同で実施する「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」など、業界活性化に向けた施策が発表された。
冒頭の挨拶に立った日工組の榎本善紀理事長は、依存対策に伴う規則改正以降の歩みを振り返り、「設定と通常時フラグの導入により、セブン機に関してはパチンコ復権に向けて考えていた到達点まで来られた」と発言。現在のハイスペック偏重を認識しつつ、「ホール経営を支える高射幸機とのバランスを取りつつ、甘い(中低射幸)コーナーの復活に重点を置き、両建てでパチンコを復権させる」と強調した。また、日電協の小林友也理事長は「パチンコとパチスロは業界の双輪」と述べ、両団体の連携強化を呼びかけるとともに「BT10」普及への協力を求めた。
機能面の説明では、日工組技術委員会の清原賢二委員長が新機能「通常時フラグ」の仕組みを解説した。本機能は、規定ゲーム数の消化やハズレ図柄の連続といったチャンス目の停止、大当り・確変・時短の終了時など、特定の契機を満たすことで対応した状態へ移行し、従来とは異なるルートで大当りを目指せる仕様となっている。これにより、前兆演出を経由するゲーム性や周期的なチャンスゾーン移行、設定変更やリセット直後のチャンスといった設計に加え、激アツリーチを外した直後のCZ突入や、RUSH駆け抜け・単発連続時の救済など、遊技中のあらゆる場面からチャンスが生まれる演出が可能になる。同委員長は「複雑化や回胴化(スロット化)を懸念する声もあるが、目指すのはあくまでパチンコ独自の新たなゲーム性。従来のシンプルな機械と機能拡張機の二本柱で盛り上げていきたい」と語った。
また、日工組・未来遊技機委員会の松下智人副委員長からは「4つのカテゴリー分類」(Lv.1 スーパーライト、Lv.2 ライト、Lv.3 ミドル、Lv.4 ハイ)が発表された。大当り確率や出玉、LTの有無などを基準に分類し、販促物や小冊子にアイコンを明記することで、のめり込み防止やスペック誤認を防ぐ。2026年11月導入機種から順次適用し、2027年2月以降は遵守運用される。
最後に日電協の信田裕一郎副理事長が、令和9年2月を「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」とし、パチンコは「Lv.1」「Lv.2」、パチスロは「BT機」などを優先販売する方針を説明。その先駆けとして、本年9月22日開催の「みんなのパチンコ・パチスロサミット2026」会場内に特設コーナーを設け、未発表機を含む手軽に遊べる機種を披露すると発表した。