日工組ならびに日電協は9月8日、都内で「パチンコ・パチスロ プレスカンファレンス」を開催した。カンファレンスでは、パチンコの新たな区分となる「4カテゴリ」についての説明がなされた。
「4カテゴリ」は、複雑化する遊技機のゲーム性を整理し、出玉性能に応じて「Lv.1」~「Lv.4」の4段階に分類するもの。図柄揃い確率や大当たり出玉、LT搭載の有無など、さまざまな要素を加味して日工組が独自に区分し、各カテゴリには名称とカラーを設定した統一ロゴを表示する。Lv.1は「スーパーライト」、Lv.2は「ライト」、Lv.3は「ミドル」、Lv.4は「ハイ」とし、それぞれの遊びやすさや出玉性能を分かりやすく示す。
背景には遊技者が自身の好みや遊技スタイルに合った機種を選びやすくするとともに、遊技機の性能を正しく理解できる環境を整える狙いがある。性能がクリアになることで、過度なのめり込みを防ぐなど、依存問題への対策にもつなげる考えだ。また、これまでハイスペック機に偏っていた状況から、遊びやすい低・中射幸性遊技機の選択肢を広げることで、パチンコの裾野拡大と活性化を図る。
さらに、ホールにおける遊技機の誤認防止も目的の一つ。従来は「遊パチコーナー」などに性能の異なる機種が設置されることで、コーナーのイメージと実際の遊技機性能をユーザーが混同するケースもあった。カテゴリ表示を統一することで、こうしたミスマッチを解消し、遊技者が性能を把握した上で機種を選択できる、より分かりやすい遊技環境の実現を目指す。
カテゴリの市場浸透に向けては11月より、取扱説明書の表紙や遊技者向け小冊子へのカテゴリ表示のほか、ホール店内のポスターやパンフレットなどにも統一マークを活用する。さらに、日工組ホームページでは、過去に販売された遊技機についてもカテゴリ区分を掲載する予定だ。
また、パチンコに新たなゲーム性をもたらすものとして「通常時フラグ」についても説明がなされた。これまで大当たりを待つだけになりがちだった通常時のゲーム幅を広げ、毎変動に期待感と楽しさを創出することができるという。さまざまな契機や条件下で多彩なゲーム性を表現できるということで、4カテゴリと合わせてパチンコ復活のための重要なピースであると強調していた。
日工組の榎本善紀理事長は、これまで段階的に進めてきたゲーム性拡大について振り返りつつ「今後は、スタート安定装置やデカヘソといったこれまでの機能と新たな機能を組み合わせることで、『優しくて楽しいパチンコ』を復活させたいと考えている。これからはハイスペック機と、ユーザーに優しいパチンコの両立を徹底して追求していく」と述べた。
今後の展開としては、2026年9月22日に東京国際フォーラムで開催される「みんパチ・スロサミ2026」において、「遊びやすいパチンコ・パチスロ特設コーナー」を設置。パチンコは「Lv.1」「Lv.2」に該当する機種、パチスロは「BT機」をそれぞれ20台設置し、パチンコ・パチスロの醍醐味である大当たりを身近に体験してもらう予定だ。
そして2027年2月には、初の試みとなる「遊びやすいパチンコ・パチスロ導入強化月間」を設定。期間中は、パチンコの「Lv.1」「Lv.2」、パチスロの「BT機」「ノーマルタイプ」「低射幸AT機」を優先的に販売していくとしている。
日電協の小林友也理事長は「遊技業界はパチンコとパチスロ、この2つが『両輪』となって成り立っている。どちらか一方だけが良ければいいというわけではない。パチンコの方向性を左右する重要な局面であることに強く期待し、パチンコ・パチスロ双方が良い方向に向かっていくことを強く願っている」と述べた。



