埼玉県遊技業協同組合(埼玉県遊協、趙顕洙理事長)は6月5日、さいたま市中央区のホテルブリランテ武蔵野にて第59回通常総会を開催した。多数の組合員や関係者が集い、地域社会に必要とされる産業を目指した健全営業の推進と社会貢献活動への決意を新たにした。

通常総会では令和8年度事業計画案および収支予算案など、上程された全議案を原案どおり承認した。新年度の事業計画では、埼玉遊協独自の取組みとして「DX化やAIの活用による業務効率化とコスト削減」を推進し、厳しい経営環境下でも持続可能な組織運営を目指す方針が打ち出された。

冒頭に登壇した趙顕洙理事長は、業界を取り巻く環境の激変に触れ、アニメコンテンツやIP商品の活用、新規ファン層の開拓など、従来の枠にとらわれない積極的な模索の必要性を強調。その上で「厳しい経営環境にあっても、私たちは地域社会の生活インフラの一端を担う存在。営業を維持し、地域コミュニティの受け皿としての役割を果たしていかなければならない。組合員が一丸となって環境改善とホールの社会的価値向上に取り組んでいく」と決意を述べた。

次いで来賓挨拶に立った埼玉県警察本部生活安全部の三浦孝一部長は、日頃の警察行政への協力に謝意を示した上で、「のめり込み・ギャンブル等依存症対策の徹底」「広告宣伝ガイドラインの遵守」「不正改造事犯の根絶」の3点を重点取組として要請。また、同組合および防犯協力会が埼玉県・県警と締結している「防犯のまちづくりに関する協定」に基づく防犯活動や福祉支援活動に対し、地域の安全・安心に大きく寄与していると高い評価を寄せた。

総会後は祝賀会が行われ、冒頭の表彰式では、救命功労の「りっちらんど上尾店」、子どもの車内放置事故を未然に防いだ「メガガイア越谷大里店」へ趙理事長から表彰状が贈られた。趙理事長は「お客様の記憶に残るのは最新設備だけでなく、スタッフの笑顔や気配り。人によるサービス(現場力)がホールの価値を高める」と強調し、地域共生への想いを語った。

左から「りっちらんど上尾店」宮本俊明店長、趙理事長、「メガガイア越谷大里店」の高橋良太店長

続いて来賓の大野元裕埼玉県知事が「遊技業は多くの県民に生きがいを提供する産業」と述べ、健全な娯楽として地域とともに歩むよう期待を寄せた。小久保憲一県議会議員は災害時の一時避難所活用などの制度整備に前向きな姿勢を示し、全日遊連の阿部恭久理事長は業界の社会的信頼向上を称賛しつつ新規ファン開拓の重要性を訴えた。

乾杯は埼玉新聞社の関根正昌社長の発声で行われ、最後は五月女善重副理事長が「次世代の若い人たちに社会的役割のある業界だと思ってもらえるよう、地域共生、法令遵守、社会貢献を積み重ねていきたい」と力強く結び、盛会を締めくくった。