日本遊技機工業組合(日工組、榎本善紀理事長)は6月3日、都内千代田区のグランドアーク半蔵門で第66回通常総会を開催した。

事業報告によると、令和7年度のぱちんこ遊技機の証紙発行枚数は約77万枚(うち遊技盤約33万枚)で前期比約13万枚減、回胴式遊技機は約17万枚で同約9万枚減となった。これを受け新年度は、ユーザー視点で優しく遊べる「低中射幸機」の導入やスマート遊技機のゲーム性向上を推進。さらに「KIBUN PACHI-PACHI委員会」によるプロモーション等の広報活動を積極的に支援していく方針を示した。

総会後の懇親会で挨拶に立った榎本善紀理事長は、台風の接近という悪天候を今の厳しい状況に例えつつ、「ゲーム性の緩和だけでなく、根本的なパチンコの仕組み自体の難しさにも手を打ってきた。これまでの緩和と新たな仕組みを組み合わせ、優しく楽しいパチンコにしたい。ユーザーの信頼を取り戻し、任期ラスト1年でパチンコを日本晴れにしたい」と復活への強い決意を語った。

続いて来賓の警察庁生活安全局保安課・保坂啓介課長が登壇。保坂課長は、新機能の搭載やイメージアップ広報など業界の活性化への取り組みを評価し、「適切な行政を行う上でコミュニケーションは重要であり、今後も意思疎通の充実を図りたい」と言及。また、大阪IR開業を見据えたのめり込み・依存防止対策の重要性を指摘し、「安心して遊技を楽しめるよう、引き続き規則に則した遊技機の製造を進めてほしい。ステークホルダーの声に耳を傾け、営業の健全化に取り組む」と述べた。

乾杯の発声を務めた小倉敏男副理事長は、「今パチンコはパチスロに劣勢で、販売も歴史的低水準にある」と危機感を吐露した一方、「秋には多くのメーカーから羽根モノがリリース予定で、それ以外の低中射幸機も準備している。この劣勢の時こそ、業界が一丸となってパチンコ復活を果たすべき」と呼びかけた。

中締めを行った星野歩副理事長は、東京・福生のレトロゲーセン「ゲームセンタータンポポ」で、SANKYOの「KUGITAMAプロジェクト」による羽根モノ20台のコラボエリアがフル稼働していたエピソードを披露。「打ちにくるファンのパワーとエネルギーを目の当たりにし、未来遊技機委員会が進めてきた羽根モノや低中射幸機のポリシーが間違っていなかったと再認識した。今後も知恵を絞り合い、業界を活性化させたい」と結んだ。