日工組の第66回通常総会が6月3日、都内千代田区のグランドアーク半蔵門で開かれ、全ての議案を滞りなく可決した。

事業報告書によると、当期(令和7年4月1日~令和8年3月31日)のパチンコ機の証紙発行枚数は約77万枚(遊技盤約33万枚を含む)で前期比約13万枚減となり、パチンコ離れの状況が数字に示された。同じくパチスロ機の証紙発行枚数も約17万枚で前期比約9万枚減となった。こちらは日工組回胴式遊技機事業利用の組合員が減少したことを要因に挙げた。

事業計画では、遊技機開発について様々なユーザーのニーズに応えるべく、多種多様な遊技機の導入促進を図るために低中射幸機の検討を進めているとした。ユーザー視点で優しく遊べる遊技機を低中射幸性遊技機と定めて導入促進に努めることに加え、羽根物機の開発についても、一部の構造及び性能について警察庁と確認を行い、羽根物機の開発の幅が広がっているが、今までにない機械構造や遊技球の動きにより、ユーザーにより楽しんでもらえるような面白い遊技機の開発提供に努めるとした。広報活動については、業界のイメージアップや市場の活性化を目的として「KIBUN PACHI-PACHI委員会」の活動を通じて、様々な媒体によるコマーシャル活動や様々なイベント活動を進めていく。

総会後の懇親会には、多数の業界関係者が出席。登壇した榎本善紀理事長は「台風6号の関東直撃で開催が危ぶまれたが、なんとか無事にお集まりいただくことができた。パチンコは色々とゲーム性の緩和を行ってきたが、根本的にパチンコの仕組み自体が複雑になりすぎている面もあった。これまでの仕組みの組み合わせに加え、これからは優しく楽しいパチンコにも取り組み新たにお届けすることで、ユーザーからなくしてしまった信頼を取り戻したい。台風一過の日本晴れのように、私の任期ラスト一年で、パチンコを日本晴れにしたい」と意気込みを述べた。

来賓祝辞では、警察庁生活安全局保安課の保坂啓介課長が昨年3月にギャンブル等依存症対策基本法計画が変更されたことに触れ「大阪IR開業へ向けた動きもあり、依存防止はさらに世間の注目を集めると予想される。パチンコ・パチスロが安心して遊技そのものの面白さを楽しんでいただけるよう、規則に即した遊技機の開発、製造が進められることが重要と考えている。私共も業界全体の健全化に向けた取り組みをしっかり支援していきたい」と話した。

懇親会は、小倉敏男副理事長が「秋には羽根物が多くのメーカーからリリースされ、それ以外の低中射幸機も続々と準備が進んでいる。今こそ業界一丸となってパチンコ復活を成し遂げるべき時。復活に向けて乾杯したい」との音頭で華やかに開始。中締めの挨拶では星野歩副理事長が壇上に立ち、福生市のゲームセンタータンポポを視察したことに触れ、「お客様のパワーとエネルギーが凄かった。我々日工組が未来遊技機委員会で行っている羽根物、低中射幸のポリシーは間違っていないと再確認した。知恵と英知を集結し、業界を活性化していきたい」と力強く話した。