PAAが依存問題勉強会を開催 学生の疑問に専門家が答える、決めパチ・よゆパチ・シェアパチを提唱
遊技日本2026年5月26日
ぱちんこ広告協議会(PAA)は、ギャンブル等依存症問題啓発週間中の5月14日、東京・高田馬場BSホールで「依存問題勉強会」をオンラインとのハイブリッド形式で開催した。「依存問題勉強会」は2019年に始まり、今回で8回目となる。
勉強会では、全日本学生遊技連盟(学遊連)から寄せられた学生の51の疑問をテーマごとにに整理し、専門家によるディスカッションを行った。登壇したのは、公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀特任教授、浦和まはろ相談室代表で精神保健福祉士の高澤和彦氏、マルハン西日本カンパニーの鈴木智一氏、学遊連学生職員の石橋昊大氏と同理事の浪岡将史氏。司会はPAA依存問題PTの大石大氏とファンメディア・パチ7のハニートラップ梅木氏が務めた。
PAAの岡林克彦理事長は開会のあいさつで「2019年に始まった勉強会も8回目を迎え、依存に対する理解や知見が少しずつ深まってきている」と振り返り、「今日得たことを少しでも周囲に伝えていただければ幸いだ」と述べた。
主な議論のポイントは、
・ギャンブル等依存症の定義(法律・医療・支援での判断基準)
・黄色信号(初期症状の見分け方)
・なぜハマるのか(脳の問題か、人生の問題か)
・お金のリアル(借金はどこからが危険か)
・相談のハードル(業界・相談機関・AI、3つの入り口)
・広告表現と依存(直接ではなく「疑われる問題」として捉え直す)
・適度に楽しむ遊びと両立(スマートPLAYスタイル+業界の発信)
篠原教授はWHOのICD-11に基づく依存症の定義を説明した上で、健全な遊び方「スマートプレースタイル」として、
・決めパチ(上限金額を決める)
・よゆパチ(生活を侵害しない範囲で遊ぶ)
・シェアパチ(家族や友人に隠さず話す)
の3か条を提唱。貯金を推奨し、ギャンブルの種類を絞ることでリスクを低減できると指摘し、「やめる」ではなく「賢く遊ぶ」意識の重要性を強調。生活の中の楽しみ・趣味としてのぱちんこが成り立っていくことを説明した。
マルハン西日本の鈴木氏は、ギャンブル等依存症対策基本法に基づく定義を解説。篠原教授も「何時間・いくら使ったら依存」という線引きではなく、「日常生活や社会生活に支障が生じているか」という本質を捉えるべきだと補足した。
高澤氏は支援現場の経験から、匿名性が高い相談窓口の必要性や、支援者側のさらなる理解深化の重要性を指摘。ギャンブル依存症を「生活の問題」として多角的に捉え、予防・支援・健全な遊び方の啓発を重視し、業界・支援者・行政・ユーザーの連携して取り組むことの重要性が改めて確認された。