PAAが依存問題勉強会、学遊連の51の疑問をもとに議論深める
遊技通信2026年5月29日
一般社団法人ぱちんこ広告協議会(PAA)は5月14日、ギャンブル等依存症問題啓発週間にあわせ、「依存問題勉強会」を東京・高田馬場BSホールおよびオンラインのハイブリッド形式で開催した。2019年に始まった同勉強会は今回で8回目。学遊連から寄せられた51の疑問を整理し、複数のテーマに分けてディスカッションを行った。
当日は、公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀特任教授、浦和まはろ相談室代表で精神保健福祉士の高澤和彦氏、マルハン西日本カンパニーの鈴木智一氏、全日本学生遊技連盟(学遊連)の石橋昊大氏、浪岡将史氏が登壇。司会はPAA依存問題PTの大石大氏と、ファンメディア「パチ7」のハニートラップ梅木氏が務めた。
開会にあたり、PAAの岡林克彦理事長は「2019年に始まった依存問題勉強会が回を重ね8回目となった。当時を振り返ると、現在は依存に対する理解や知見が少しずつ深まっているように思われ、取り巻く環境の変化を感じる。参加のみなさまにはこの勉強会で得たことを持ち帰っていただき、少しでも周りの方々に伝えていただければ幸い」と挨拶した。
勉強会では、依存症の定義、初期症状の見方、のめり込みの背景、借金の危険性、相談のハードル、広告表現、適度に楽しむ遊びとの両立などをテーマに議論が進められた。学遊連から寄せられた51の疑問を起点に、それぞれの立場から意見が交わされた。
議論の中では、何時間遊技したか、いくら使ったかといった一律の線引きではなく、のめり込みによって日常生活や社会生活に支障が生じているかという本質を捉えることの重要性が共有された。また、匿名性の高い相談窓口の存在や、支援する側が依存への理解をさらに深めていく必要性についても意見が示された。
篠原特任教授は、健全な遊び方として「スマートPLAYスタイル」を紹介。危険な遊び方を減らす3か条として、上限金額を決める「決めパチ」、生活を侵害しない範囲で遊ぶ「よゆパチ」、家族や友人に隠さず話す「シェアパチ」を挙げ、その考え方や背景を解説した。
PAAの依存問題勉強会は2019年から継続して開催されており、過去にはホール事業者の取り組みや支援施設の実践、依存研究、「遊び」を活用した支援などをテーマに議論を重ねてきた。今回は、学遊連の質問をベースに議論を深めた点が特徴で、学生の視点を起点に依存問題への理解を広げる機会となった。