業界11団体の共催でパチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会
遊技通信2026年2月2日
パチンコ・パチスロ産業11団体は1月27日、都内港区の第一ホテル東京にて「パチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会」を共催した。会場には200名を超える業界関係者が集結し、スマート遊技機の普及による下げ止まりの兆しを歓迎する一方、パチンコ部門の立て直しや大阪IRの開業を見据えた差別化など、業界が直面する課題解決に向けて一致団結して取り組む姿勢を鮮明にした。
主催者を代表して登壇した全日遊連の阿部理事長は、インバウンド需要の回復や賃上げの進展など社会全体が活気を取り戻す中、遊技産業においても「スマスロを中心とした高い稼働率により、設置台数の減少に下げ止まりの兆しが見え始めている」と現状を分析。一方で、2030年の大阪IR開業を念頭に「遊技とギャンブルの差別化を強く図る必要がある」と強調した。休眠層や新規層へのアプローチ、依存症対策の徹底を通じて「国民の理解と信頼を勝ち取る努力を続ける」と決意を述べた。
続いて日工組の榎本理事長は、パチンコ市場の現状に対し「怒りや悲鳴に近い話も理解している。時間がないという認識も共有している」と危機感を露わにした。その上で、警察庁の保坂保安課長就任以来、前向きな検討が進んでいることに謝意を示し、「今年中にはパチンコの劣勢な風向きを変え、ユーザーファーストで多種多様なパチンコを届ける。ファンの信頼を取り戻し、パチンコ復活の片鱗を見せたい」と、不退転の決意で市場活性化に臨む姿勢を強調した。
また、日電協の小林理事長は、今年の干支である「午(うま)」にちなみ、激動の中でも新たな芽を生むエネルギーの重要性に言及。昨年6月から導入が始まった「BT機」が現在15機種・約3万6千台まで広がっている実績に触れ、「BT機に一層注力し、ファンのニーズに応える商品を届ける。私自身、馬車馬のように働く覚悟だ」と力強く語った。
来賓として出席した警察庁生活安全局保安課の保坂啓介課長は、人口動態の変化など業界を取り巻く厳しい環境に理解を示しつつ、広告宣伝や依存防止対策への精力的な取り組みを評価。業界のパーパスである「遊びの力で心を元気」を引用し、「地域のお客様がリアルな空間で健全に楽しめる環境づくりを期待している。警察としてもコミュニケーションを密にし、業界の取り組みを支援していきたい」と語り、信頼関係に基づいた健全化の推進を呼びかけた。
さらに祝辞では、全日本遊技産業政治連盟顧問の野田毅前衆議院議員に加え、青山繁晴氏の失職に伴い参議院議員への繰り上げ当選が濃厚(当時)となっていた木村義雄氏が登壇。業界支援のパイオニアとしての復帰に会場の期待が集まった。
式典の中盤では、依存症問題の相談窓口であるリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)の新旧代表理事が紹介された。昨年12月末で退任した西村直之前代表理事には、長年の多大なる功績を称えて感謝状が贈呈され、会場からは温かな拍手が送られた。