ユニバーサル中間決算 遊技機事業は37%増益もIR事業は赤字に
グリーンべると2025年8月8日
ユニバーサルエンターテインメントは8月7日、2025年12月期第2四半期(中間期)の連結業績を発表した。売上高は621億7,500万円(前年同期比1.2%減)、営業利益は8億4,700万円(同74.0%減)、経常損失は147億5,200万円(前年同期は経常利益55億6,700万円)、純損失は98億7,400万円(同純利益5億2,500万円)となった。
遊技機事業の総販売台数は5万5,589台(前年同期比約1.5倍)となり、売上高は271億5,900万円(同30.8%増)、営業利益は51億7,500万円(同37.6%増)と大幅な増収増益を確保した。
パチスロ機では、初代『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』を彷彿とさせるゲーム性を持つ『スマスロ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』、名機「緑ドン VIVA!情熱南米編」を進化させた『スマスロ 緑ドン VIVA!情熱南米編 REVIVAL』、A+ATタイプの最上位スペック『スマスロ ギルティクラウン2』を投入。いずれもスマスロの特性を生かし、高稼働を維持した。
パチンコ機では、ラッキートリガー(LT)搭載のスマパチ『Pアナザーゴッドハーデス-獄炎-』を中心に展開。スマスロの普及が順調に進む中、パチンコ分野でもスマパチの導入が進み、ヒット機種の創出により市場シェア拡大を図った。第3四半期以降も、『アレックス ブライト』『スマスロ/SLOT ドルアーガの塔』や、LT3.0プラス搭載のスマパチ『eシャーマンキング』『eシャーマンキング でっけぇえなver.』など、多数のタイトル投入を予定している。
統合型リゾート(IR)事業の売上高は346億4,100万円(同16.9%減)、営業損失は13億1,800万円(前年同期は営業利益32億8,000万円)。フィリピン・オカダ・マニラではインバウンド客やマスマーケットの減収が響き、ゲーミング収益・非ゲーミング収益ともに前年を下回った。
その他事業は売上高2億9,700万円(同46.6%増)、営業利益2億3,200万円(同37.0%増)。シミュレーターアプリ『沖ドキ!ゴージャス』の配信開始や、ソーシャルカジノゲーム「スロットストリート」等の運営を行った。
通期予想は、売上高1,500億円(前期比18.7%増)、営業利益160億円(同429.1%増)、経常利益10億円、純利益8億円を据え置いた。