合同祝賀会で業界パーパス構想に基づく行動指針を策定、「TKB48」など具体的施策も提言
遊技日本2025年6月25日
業界11団体からなるパチンコ・パチスロ産業21世紀会は6月16日、都内千代田区のホテルニューオータニにて「パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会」を開催。挨拶に立った全日遊連の千原行喜副理事長は、昨年策定したパーパス「遊びの力で、心を元気に」構想に基づく行動指針として、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を発表した。
■ミッション「遊びの心を広げ、楽しさと地域を繋げ元気にするエンターテインメント」
■ビジョン「日本独自のエンターテインメント産業として成長を目指す」
■バリュー「顧客との信頼」「社会への貢献」「コンプライアンスの遵守」「雇用の創出と育成・拡大」
3つの行動指針を示す中、特にバリューの「社会への貢献」については、現在1,000以上のホールが自治体と災害時協定を締結していること、業界全体の社会貢献拠出額が年間で約15億5,000万円におよび、学生支援プログラム「pp奨学金」に関してはこれまで1億1,600万円以上を拠出していることを説明した。
今後の展望では地域貢献に繋がる事例として「TKB48」を挙げ、これは災害関連死の防止に繋がる避難所の設置目標で、トイレ(T)、キッチン(K)、ベッド(B)を48時間以内に整備・提供し、被災者が安心して滞在できる環境を確保することを目指すというもの。千原副理事長は「パチンコホールは立地や食料品の備蓄などTKB48に必要な条件が揃っている。災害時協定を結ぶ我々業界こそ政府や自治体とともに先進的に取り組み、社会をリードする必要がある」と述べ、さらに人吉ロータリークラブの「命のキッチンカー」の事例も紹介するなどした。
祝賀会には、警察庁生活安全局保安課の永山貴大課長も臨席。業界パーパスの下、一丸となった社会的地位の向上に向けた各種取り組みを評価し、「皆様が試行錯誤しながら様々な取り組みを進めていることに敬意を表したい。業界が課題に対し緊密に連携し、同じ方向を向いて取り組まれることを期待している」と挨拶。遊技産業議員連盟からも田中和徳会長をはじめとする議員が駆けつけ、それぞれ祝辞を述べた。