BT機は好調な滑り出し|メイドインサービス
アミューズメントジャパン2025年6月16日
パチスロ運用に特化したコンサルタント企業メイドインサービス(東京都府中市)が6月13日、ホール企業限定のパチスロ定例セミナーを開催した。パチスロの最新動向を伝える毎月定例のもので、今回で37回目。
講師を務めたのは、事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平係長。セミナー冒頭で5月のパチスロ市場を振り返った。5月に導入された新機種は、スマスロ4機種。テスト導入、増産された3機種も合わせて販売台数は3万6800台だった。5月末時点のスマスロ機の設置比率は53.5%、ノーマルタイプを除いたL機の設置シェアは80.5%(前月比+2.0%)にアップ。池上主任は「スマスロの設置比率が8割を超え、ジャグラーと6.5号機を除くメダル機の設置比率は5%。市場はスマスロに完全移行したと言っても過言ではない」と述べた。
個店ごとの戦略構築を支援する同社の分析レポート配信サービス「SIRIUS」(シリウス)の総合実績シェアランキングでは、トップ25に5月導入の新機種が機種ランクイン。『L機動戦士ガンダムSEED』が11位、『L緑ドン VIVA!情熱南米編 REVIVAL』が17位、『Lようこそ実力至上主義の教室へ』が23位にランクインした。先月登場した『L吉宗』は20位から7位にジャンプアップした。
今回のトピックは6月2日から導入がスタートした「BT特集」。導入一週目の実績データを集計し、平均IN枚数や設定使用状況などから初週の動きを解説した。また、これまでに導入された6号機のノーマルタイプの初週データとBT機5機種を比較。6号機のジャグラーシリーズを除くノーマルタイプの初週稼働の平均値&中央値より、1000枚以上の差がついたのは5機種中4機種と、好調なスタートを切ったようだ。
池上係長は総括として、「ホール側がジャグラー以外のAタイプに慎重になったこともあり販売台数は伸び悩んだものの、稼働状況は良好でユーザーからの評価も一定の高さが見受けられる。ノーマル機としての新しい役割を期待されていた点も稼働に繋がった一つ」とし、「7月以降には新たな機種が登場し遊技性の拡大に期待できるが、設定投入のタイミングを誤ると市場の認識形成が遅れ、BT機の定着に影響を及ぼす可能性もある」と今後の展望について解説した。
次回セミナーは7月18日14時からを予定している。
文=アミューズメントジャパン編集部