5月の型式試験実施状況、パチンコの適合数低下が際立つ
遊技通信2025年6月9日
保通協とGLI Japanがまとめた2025年5月の型式試験実施状況によると、パチンコ機の適合数は前月より13件減少した18件となり、適合率も10.3ポイント減の16.2%となった。パチスロ機の適合数は同11件増加した25件となり、適合率も4.7ポイント増の16.4%となった。
機関別に適合数を見ると、保通協ではパチンコ機は前月より10件減少した12件、パチスロ機は同8件増加した18件となった。一方GLI Japanではパチンコ機は同3件減少した6件、パチスロ機は同3件増加した7件だった。
不適合事例として、シミュレーション試験の結果や試射試験の結果が規則で定める値を超えた事例のほか、遊技機の試験では「演出用の可動物により、演出用の図柄の表示が阻害された。」(パチンコ機)が掲載された。設計書等審査では「記憶されている基本乱数値に係る情報について、他の基板へ送信する性能を有していた。」「始動口への遊技球の入賞により特別電動役物以外の役物が作動する性能を有していた。」(パチンコ機)、「第一種特別役物に係る役物連続作動装置作動時の遊技メダルの獲得性能が、非作動時に比べて下がる性能を有していた。」(パチスロ機)などが掲載された。また対比照合審査として、「試験用遊技機の基板が申請書添付書類と異なっていた。」(パチスロ機)の不一致が掲載されている。