円谷フィールズHD、パチスロ販売台数が前年比55%増、全体業績けん引
グリーンべると2025年5月14日
円谷フィールズホールディングスは5月13日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は1,405億8,100万円(前年同期比0.9%減)となったものの、営業利益は152億9,500万円(同29.3%増)、経常利益は164億6,200万円(同27.1%増)と大幅な増益を確保した。一方で、純利益は111億5,800万円(同4.6%減)となった。
事業別では、主力のアミューズメント機器事業が堅調に推移。売上高は1,230億9,200万円(同2.0%減)とやや減収ながらも、営業利益は152億7,700万円(同46.7%増)と大きく伸長した。フィールズによる遊技機販売に加え、子会社エース電研による設備・工事事業が収益貢献し、業績をけん引した。下半期には『L 東京喰種』などの有力タイトルを投入し、通期のパチスロ販売台数が前年比55.5%増の11万3,161台となった一方で、パチンコ販売は半減した。
コンテンツ&デジタル事業では、売上高が164億1,000万円(同7.0%増)と堅調に推移。『ウルトラマンカードゲーム』のグローバル展開が奏功し、MD(物販)収入は3倍超の13億9,500万円に伸長した。ただし、同事業の営業利益は28億3,500万円(同25.0%減)と減益となった。背景にはテレビCMなど立ち上げ期のプロモーション費用が影響している。
2026年3月期の業績見通しについては、売上高1,500億円(前期比6.7%増)、営業利益160億円(同4.6%増)、純利益112億円(同0.4%増)を予想。遊技機販売台数は約25万台を見込み、コンテンツ事業では「ウルトラマン」シリーズ60周年に向けたグローバル展開やアリババとのEC連携などにより、さらなる成長を目指す。