ニラクが福島大学で依存問題対策セミナー、学生らに業界の取り組みを解説
グリーンべると2025年1月30日
ニラクは1月27日、福島県福島市の福島大学で依存問題対策についてセミナーを実施し、学生らに業界の取り組みを解説するなどした。同大学で依存問題対策をテーマとした同社主催の勉強会は2021年11月以来、2回目となる。
今回のセミナーでは、冒頭、福島県遊連の諸田英模理事長が「パチンコ業界における依存問題対策の概要」をテーマに講演。諸田理事長は、「娯楽を安全に楽しむため、人それぞれにあったケアを私達がしていくことが重要だと考え、現在様々な依存問題対策に取り組んでいる」と述べ、相談機関としてRSNが以前から運用されていることや、アクセス制限施策としての自己・家族申告プログラムなどを紹介した。
さらに今後の展開として、「今までは法律に対して、我々業界がどのように対応していくかに重きが置かれていたが、これからは、『責任ある遊技』として国民の皆様に理解していただくために、パチンコを安全に楽しんでもらうにはどうしたらいいか、依存予防はどうあるべきかなどを戦略的に考えていく必要があると考えている」と説明した。
一方、同社の依存問題対策を解説した同社総務部の武田裕明氏は、依存という言葉が持つイメージを、自身の家族に対する想いに例えて解説。「例えば、家族が平熱より高いからといって、36度5分で会社を休みますと言ったらそれは行き過ぎだと思う。それと同じで、いくら好きでも行き過ぎはよくないということ。パチンコも同じで、お客様に適切に遊んでいただくために、過度なのめり込みを予防する基本方針を掲げている」とし、同社が掲げる「責任ある遊技」の基本方針を披瀝した。
当日、セミナーを受講した学生の一人は、「スマホやゲームなど、自分がいつ深刻な依存状態になってもおかしくはないと思って聞いた。困ったときは、他者に相談することもできると知り勉強になった」と感想を語っていた。