余暇進が「パチンコの再興」をテーマに秋季セミナー、田中和徳衆議院議員も講演
遊技通信2024年12月25日
一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進、佐藤正夫代表理事・会長)は11月26日、令和6年度秋季セミナーをホテルルポール麹町の実会場とオンラインで開催し、実会場には約160名が参加した。
当日は警察庁生活安全局保安課の兼松泰課長補佐による講話(別掲)や遊技産業議員連盟会長の田中和徳衆議院議員の講演が行われたほか、「パチンコの再興」という共通テーマのもと、第一部として株式会社三洋物産の金沢全求会長による講演、第二部は遊技機メーカー企業の理事によるパネルディションを実施した。
第一部の講演に立った三洋物産の金沢会長は、前半で同社へ入社以来48年間にわたる自身の歩みとパチンコ遊技機の変遷や思い出話が語った。後半はパチンコが抱える課題について、現状はゲーム性や射幸性といった点においてターゲット層がヘビープレイヤー向けが多く、狭く偏りがあること、パチンコがファンを増やして来た時代には射幸性だけでなく、羽根物や権利物などを含め多様なゲーム性が存在していたことを指摘。業界は利己的な競争に囚われずホールとメーカーが一丸となって多様性のある遊技機を開発できるよう要望を行い、そうした遊技機がホールへ導入されるべく業界全体が取り組めるよう、強力なリーダーの下で実現させて欲しい、と述べるなどした。
第二部のパネルディスカッションでは理事で遊技機メーカー企業の4名が登壇。昨年規格が発表された「ラッキートリガー」を搭載した機種が本年前半から逐次登場したことから、現在までの市場評価やファンの反応について個別の機種を取り上げながら進行。また大当たり抽選を行うスタート入賞口に関する考え方や機種数は少ないもののデカヘソと言われる大口入賞口といった機構部分へのアプローチも進化が見られたと報告があった。この他、遊技機メーカー各社ではパチンコ機の開発以外でも直接ファン向けのプロモーションを実施し、ファン獲得や稼働支援のための接点を求める活動を展開しているとの話が行われた。
最後の、遊技産業議員連盟会長の田中和徳衆議院議員による講演では、直近の同議連会議における遊技産業が抱える各種課題に対し、国会議員としての見解と取り組みの状況を伝えつつ遊技産業全体へエールを送った。
閉会の挨拶を述べた金海基泰常務理事は「パチンコの復興というテーマに対して非常に有意義な話が語られた。もう少し聞きたかったが、時間の制約があり残念にも思う。来期はより深く議論ができるよう秋季セミナー以外にもこのような機会を設けていければと考えている。引き続きご参画いただけるようお願いしたい」と語った。