嶋田理事長を再任 記念セミナーを実施|PAA
アミューズメントジャパン2024年12月5日
ぱちんこ広告協議会(PAA)は11月28日、ソラシティカンファレンスセンター(千代田区)で第8回社員総会を開催。任期満了に伴う役員改選で、嶋田祟理事長を再任した。嶋田理事長は2期目。
第9期の活動方針発表後、記念セミナーが2部構成で行われた。第一部では東洋大学社会学部の柳井猛晶氏、シーズ営業部の人首雄介氏が「ぱちんこ産業広告動態調査2024版報告」について講演。これは、ぱちんこ産業における広告宣伝の実態について明らかにすることを目的とした調査で、7月15日から8月15日まで全国のパチンコホールに実施したアンケートをもとにまとめられた。
柳井氏は調査を振り返り「現代はマス的に露出を広げる広告・販促よりも、SNSおよび店内装飾と言った運営者が対応しやすい媒体で実施する割合が高いという結果になった。店内装飾では見せたい来店者に、SNSではユーザーにダイレクトに見せたいという動きが見られた」とし、またトピックの一つだった来店・取材イベントについては「実施目的として『新規客獲得』『お客様が喜ぶ』『容易に集客ができる』という回答が目立つ一方で、継続的な集客への懸念や上司からの指示による受け身的な対応を感じる回答もあり、まだまだ課題はあると思われる」としている。
第二部では、ぱちんこ広告協議会広告宣伝WGアドバイザーの生島靖也氏が「広告宣伝のコレまでとコレから」と題して、行政通知が発出された2012年以前から広告宣伝に関するルールの振り返り、23年の広告宣伝ガイドラインができるまでの流れなどについて講演した。
また「第3回PAA広告大賞」の表彰式も開催。コピー部門はコピーライター・渡邉慶一郎さんの「パチンコの偶然性がたまらない!」、ムービー部門はプロテラスのデザイナー上田亜弥さんの「すぐそこにあるラッキー」、グラフィック部門はデザイナー・山本頌さんの「成人のお祝い」が受賞。グランプリには山本さんの作品「成人のお祝い」が選ばれた。
その後開かれた懇親会には、警察庁保安課第一係長の大嶋修史氏が臨席。永山貴大保安課長の挨拶を代読し、「来年3月にはギャンブル等依存症対策推進基本計画の変更が予定されている。昨今、オンラインカジノ等が話題の中心となっているギャンブル等依存症問題だが、ぱちんこ業界による依存防止対策への社会的関心が高まる可能性がある。引き続き、貴組合が広告及び宣伝の健全化やのめり込み・依存に関する取り組み等について、業界内で大きな役割を担い、推進されることを期待する」と話した。
文=アミューズメントジャパン編集部