10月のパチスロ市場を解説|メイドインサービス
アミューズメントジャパン2024年11月19日
パチスロ運用に特化したコンサルタント企業メイドインサービス(東京都府中市)が11月15日、ホール企業限定のパチスロ定例セミナーを開催した。パチスロの最新動向を伝える毎月定例のもので、今回で30回目。
講師を務めたのは、事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平主任。セミナー冒頭で10月のパチスロ市場を振り返った。10月に導入された新機種は、スマスロ5機種で販売台数は6万3000台。10月末時点のスマスロ機の設置比率は、前月から0.6ポイントアップの48.0%だった。
個店ごとの戦略構築を支援する同社の分析レポート配信サービス「SIRIUS」(シリウス)の総合ランキングでは、トップ25に10月導入のスマスロ新機種『L Re:ゼロから始める異世界生活 season2』が11位、『L頭文字D』が21位、『L鬼武者3』が25位にランクイン。9月に登場した新機種でトップ25に残ったのは『Lかぐや様は告らせたい』のみで、前月の6位から4位にランクアップした。
今月のトピックスは「Re:ゼロから始める異世界生活 season2を深堀り」。池上主任は初めに同社の導入前評価を紹介し、「6号機初期を支えたリゼロがスマスロで帰ってきた。導入予定台数が2万5000台という不安はあるが、動いてくれないと困るという点で多台数導入した方がいいといった評価だった」と振り返った。導入初週の平均稼働は約2万3000枚。導入初週の平均稼働について「『L北斗の拳』や『L押忍!番長4』と比べると少し劣るが、昨年から今年にかけて2万台以上販売予定だった機種の導入初週と比較しても同等かそれ以上の数値だった」と池上主任は語る。
同社データベース上で2週目、3週目と稼働が落ち込んでしまった点については「平均設定は悪くない数値だったが、高設定はともかく下の設定が思いのほか抜け過ぎてしまった。初日、2日目とユーザーが入れ替わり打っていたが、低設定のキツさが露呈してしまう結果となり、ユーザーが離れ、設定投資のケアの甲斐なく沈んでしまった」と解説した。
まとめでは「11月後半に事前評価が分かれていたが個人的に期待している『Lモンスターハンターライズ』、12月頭には弊社が期待する『Lルパン三世 大航海者の秘宝』が登場。どのように動くか注目している」と話した。
文=アミューズメントジャパン編集部