余暇進が令和6年7月度部会 DK-SIS白書2024による最新動向を解説
遊技通信2024年7月24日
一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は7月9日、都内千代田区の朝日ビルの実会場およびオンラインで令和6年7月度の部会と理事会を開催し、部会ではダイコク電機株式会社 DK-SIS室の片瀬宏之室長による「DK-SIS白書2024による昨年の振り返りとSISデータを用いた最新動向」と題した講演が行われた。
講演の冒頭に同社の栢森雅勝代表取締役社長が挨拶し、「直近1年の間でも様々な変化があったが、本日は全体の動向を知り各社の営業につながる気づきを得て今後に活かしてもらえればと思う」と述べた。
まず業界全体の市場規模の推移について説明した片瀬氏は、2023年は遊技機設置台数が減少する中で売上規模については2012年以来の回復がみられたが、パチンコ・パチスロ別の種別売上ではパチンコが減少し、パチスロは大きく増加したとして、市場全体をパチスロが牽引している状況にあるとした。ただし種別の設置台数と新台の販売台数ではパチンコの方が多く、パチンコの入替台数が多かったにもかかわらず業績が低迷していることから「2023年はこれまで何十年もパチンコが引っ張ってきたホール営業のターニングポイントになるのではないかと思っている」と語った。
また、遊技機性能の面については、パチンコはゲーム性の向上が図られて人気機種が登場し始めているものの、国内の景気動向から実質賃金は右肩下がりの傾向にあり、ファンの使える金額も減少している中で時間当たりの消費金額が伸びているため、新台入替だけではパチンコの成績を回復させるためには厳しい環境にあるとした。一方、パチスロはゲーム性の向上が図られつつ、消費金額の視点でもパチンコと比較すると遊びやすい環境が生まれていることからファンの支持を得ており、2024年7月現在の種別・貸玉料別の設置台数規模では4円パチンコよりも20円パチスロの方が上回っていると説明した。
片瀬氏はこのほか、損益分岐別や種別・貸玉料別、設置台数別の営業成績などの状況も紹介。パチンコのラッキートリガー搭載機やその他個別遊技機の運用方法についてもアドバイスし、「少ない導入台数の機種でもファンから支持の高い機種を大切に使い、花形機種を増やしていくことを心掛けて欲しい」と括った。