特サビ2024年4月期、1日あたり台売上高の下降傾向止まらず
遊技通信2024年6月19日
経済産業省はこのほど、2024年4月期の特定サービス産業動態統計を発表した。
1日あたり台売上高は前月比327円減の12,158円を示し、12,000円台をなんとか維持した格好だ。なお1店舗あたりの従業員数は少し増加して23.22人となり、パート・アルバイト比率は若干下降している。
パチンコでは、3月4日週より導入開始となった新機能「ラッキートリガー搭載機(以下LT機)」が、斬新な仕組みと射幸性で多くのユーザーを魅了している。特に「北斗の拳強敵」と「緋弾のアリア」はLT機の中でも稼働貢献を維持し続けており、業界内での存在感を強めている。4月8日週にはLT機の第二弾が導入され、機種間での性能差も見られるようになったことでユーザーの選択肢が広がり、LT機の競争がさらに激化した。年度末における辛めの営業がそのまま4月も続き、週末でも高粗利営業が目立った影響でユーザーが甘デジや低貸コーナーに流れる現象が見受けられた。
一方でパチスロは昨年4月に登場し、業界の期待を大きく上回る高稼働を記録した「スマスロ北斗の拳」が導入から1年経過しても依然として高い稼働率を維持。また、「からくりサーカス」や「ヴァルヴレイヴ」もその出玉性能により登場から時間が経過してもユーザーより高い支持を受け続けている。その反面、遊技における初期投資金額がかさむことでユーザーを限定してしまう状況を生み出している。
4月後半にはパチンコの「P牙狼11」、パチスロでは「L押忍!番長4」といった話題機種の登場で盛り上がりを見せた一方で、高粗利営業が続いた結果としてユーザーの低貸移行が止まらず台売上下降傾向につながったと予測される。