日遊協「パチスロプレイヤー調査2023」報告記者会見を開催
遊技通信2024年4月22日
日遊協の広報調査委員会が毎年実施している「パチンコ・パチスロファンアンケート」の関連調査である「パチスロプレイヤー調査2023」が3月25日に発表された。
本調査は、パチスロ参加人口を拡大するため、どのような遊技機を提供すればよいのか明らかにするため、日遊協ファンアンケート調査の別冊という位置づけで実施。これを受けて4月17日、日遊協本部会議室で報告記者会見が行われ、調査に協力したエンタテインメントビジネス総合研究所の藤田宏氏が出席した。
今回の調査は、18歳から79歳の男女を対象に事前調査・本調査を2024年1月4日から9日まで実施。事前調査には10,000サンプル、本調査には現行プレイヤー層1,456サンプル、休止者層474サンプルの回答が集まった。
主要なスマスロの「遊技経験」は約75%、「継続意向率」は約79%となり、前年を大幅に上回った。遊技理由は前年に続き「一撃の獲得枚数に期待」が最も高く約65%。続いて「連荘に期待」「高純増ATに期待」の順で高くなっている。また、前年と比較して「有利区間の上限G廃止」「好きなコンテンツ」は3ポイント以上上昇した。
スマートパチスロで今後は遊ばない理由については、「ボーナス・AT中が面白くない」が最も高く「勝ちにくい」「通常中が面白くない」の順で高く、前年から5ポイント以上上昇している項目が半数以上となった。
スマートパチスロで遊ぶ際の期待と評価を遊技経験別で見ると、スマスロ経験者のほうが未経験者よりも肯定的な回答割合が全ての項目で高く、経験者は「メダルをこぼさなくて済む」「店員を呼ばなくて済む」「持ちメダルの正確性」の順で評価が高かった。
一撃の差玉上限2,400枚に対して「納得できる」は約28%で、前年から約4ポイント上昇。「納得できる」より「納得できない」が依然として高い。納得できない理由として「差玉で2,400枚まで」が最も高く、「どの機種も同じような性能で遊技意欲がわかない」が最も低かった。
6号機ノーマルタイプ遊技経験は、遊技経験ありは約82%と前年から6ポイント近く上昇。継続意向率は約79%となり、前年からやや上昇している。遊技経験の内訳として「今後も遊ぶつもり」は約64%と前年から約6ポイント上昇。「今後遊ぶことはない」は約18%で前年と大きな変化は見られなかった。
未来のパチスロ機に期待する機能についての設問では、「演出更新や新演出の追加」が最も高く、続いて「アプリとの連動」「目押しの正確さを点数化」の順で高くなった。年代別で分析した結果、年代の低い層ほど期待する割合が高い傾向にあることが分かった。
調査結果を総括した藤田氏は、「スマスロは遊技性能に対して一定の評価があり、若年層を中心に受け入れられているが、パチスロ参加人口の減少に歯止めをかけるためには、遊技機のバリエーションを増やし、若年層を中心とした新規ファン並びに、休止者、休止予備者に受け入れられる遊技機開発が求められている」と述べた。