ダイコク電機が新製品展示会& DK-SISセミナー「MIRAIGATE 2024」、3年後の未来を見据えた業績向上策を提案
遊技通信2024年2月21日
ダイコク電機は2月14日と15日の2日間、東京都内の品川プリンスホテルで新製品展示会& DK-SISセミナー「MIRAIGATE 2024」を開催した。東京会場ほか、3月6日までに大阪、名古屋、博多の3会場でも催される。
冒頭に挨拶した栢森雅勝代表取締役社長は「今回の展示会は、スタッフの負担を減らすこと、スマート機時代の賑わい感の創出、ファンの楽しみ方を広げることなど未来に向けた提案をしている。またセミナーではLiveアンケートなど協力をいただきながら、皆様と一緒に未来について考えていきたい」と述べた。
セミナーは午前・午後の2部制で行われ、同社MIRAIGATE-SIS統括部の講師陣が日毎に2氏ずつ登壇。3年後の未来を見据え、今年1年で何をすべきかについて講演した。
まず振り返りとして2023年の業界動向を解説。業界粗利規模2.54兆円(前年比1,600億円増)、遊技機購入費0.73兆円(同100億円減)、粗利規模から遊技機購入費を差し引いた遊技機利益は1.81兆円(同1,700億円増)と市場全体の業績はプラスに転じているが、パチスロの業績が上昇している一方、パチンコはアウトの下落が止まらずに玉粗利も上昇し続けており、悪循環に陥っているとした。
この状況から3年後(2026年)をDK-SIS平均データから予測すると、パチスロは現在の上昇トレンドから大きな変化がないとみられる一方、パチンコの業績予測ではアウト23%減、台粗利12〜13%減とこのままでは回復が見込めないとして、目指すべきゴール「チャレンジ2026」(コロナ前の2019年業績数値)を提案した。
パチスロについては上昇トレンドが継続する予測でも、スマスロ登場から1年経ち、機種によって業績格差が出ているため、機種選定が業績の明暗を分けるとした。そこで、スマスロの好業績機種を見極める確認ポイントとして「導入初日17時の稼働率75%以上」(MIRAIGATEモバイル)、「初回更新MY単価(モード1)900以上」(DK-SIS)などを紹介した。また、好業績のメイン機種を増台する時の活用戦略についても説明した。
パチンコについては「チャレンジ2026」の実現に向け、現状から最低でも玉粗利を3銭下げる手法を提案。アウトの上昇につながることがビッグデータからもみえており、粗利は減少しても遊技機購入費の削減(機種あたりの購入台数の見直しなど慎重な入替計画)によって実現できるとした。また、さらなる業績向上に向けて、PPM分析の花形シェア30%以上の確保、局所的に玉粗利を下げる活用手法などについても解説した。
展示会場では、目玉となる3つの新製品『REVOLA Ⅱ』『DUALINA』『Wellph』を展示した。
台毎液晶端末『REVOLA Ⅱ』(レボラⅡ)は、7セグのサイズを維持したまま液晶画面が大幅パワーアップ。業界最大、最高画質13.3インチフルHD液晶パネルを搭載し、光る呼出ボタン以外はすべてタッチパネルの操作になっている。新機能「ゲームフローナビ」も搭載し、ゲームフロー上で現在の遊技がどこにいるかがわかる。ゲーム性が複雑化しているパチンコでも安心して遊技できる機能になっている。
左が『REVOLA Ⅱ』。演出効果も操作性もグレードアップ
また、島上端末のハイエンドモデル『DUALINA』(デュアリナ)は、業界史上最大のド迫力ボディで圧倒的な出玉アピール力を発揮する。オプションパーツ(7セグ搭載、シート切替)でカスタマイズでき、多彩なコーナー演出が可能。
島上端末『DUALINA』。圧倒的な出玉アピール力を発揮
3つめの新製品『Wellph』(ウェルフ)は、パチンコホール特化型ノイズキャンセリングイヤホン。既存インカムに使用でき、耳への負担軽減でスタッフを騒音問題から守る。
パチンコホール特化型ノイズキャンセリングイヤホン『Wellph』