フリーディングが破産手続き開始決定受ける(北海道)
遊技通信2025年7月11日
民間信用調査機関によると、北海道でホール運営をしていたフリーディングが5月26日に7月1日に札幌地裁より破産手続き開始決定を受けたことが分かった。
同社は1966年に三洋会館の商号で設立され、南区澄川にて「グランビアサンヨー」を運営していた。2006年に現商号へ変更し、翌2007年には店舗名を「CUBE」に変更した。2016年にホール運営企業を合併したことで「CUBE 琴似店」が加わり、2店舗での運営となった。さらに澄川近隣の競合店を取得し、同年4月には「CUBE annex」としてオープンして3店舗での運営となり、2019年3月期には年収入高約15億万円を計上していた。
しかし2020年以降は、新型コロナの影響に伴う度重なる外出規制により来客数が減少していたことに加え、2021年1月から休業に入った「CUBE 本店」を閉鎖したことで、2022年3月期の年収入高は約8億円に減少。また、競合店の買収や設備投資などに伴う金融機関からの借入金の返済負担が重く、厳しい運営を強いられていた。このため、店舗の売却や閉鎖など経営の改善に努めたものの、「CUBE annex」の1店舗のみの運営となったことで、2025年3月期の年収入高は約7億万円にとどまるなど業況は厳しく、先行きの見通しが立たなくなったことから、同年5月7日に事後処理を弁護士に一任し、6月27日に自己破産を申請していた。
負債は約7億3,200万円。
なお同社が運営していた「CUBE annex」は別会社が買収し、店舗名を変え同社により営業が行われている。