eスポーツの発展に寄与
アミューズメントジャパン2023年7月12日
eスポーツ市場は、近年成長している市場の一つだ。日本eスポーツ連合の発表では、2021年度の国内のeスポーツの市場規模は約78億円で、前年比約11億円増。23年には130億円に到達すると予想されている。eスポーツ大会開催数も徐々に増加しており、22年度に配信を伴って開催された大会数は300件(同4%増)と言われている。
6月28日から30日には、東京ビッグサイトで「第2回eスポーツビジネス EXPO」が開催された。この展示会は、eスポーツに関する製品やサービスが一堂に会したもの。この展示会に、ホール企業のグループ会社が出展していた。パチンコホール13店舗のほか、総合エンタテインメント事業を展開するシティコミュニケーションズ(横浜市)傘下のディスクシティエンタテインメント(同)だ。来場者に提案していた内容は、eスポーツ施設開業や、大会運営を支援するサービス。同社でeスポーツ部門統括責任者を務める橋本尚吾さんによると、ブース来場者の業種は地方自治体や自治体から業務委託を受けている代理店、eスポーツ関連に興味を示す学校法人が多かったという。来場者から寄せられた質問については、「eスポーツ市場に興味を持ちつつも具体的な動き方が分からない方や、パートナー企業がいない方が多かったため、弊社事業であるイベント運営と施設運営の具体的な内容のほか、市場動向や業界状況等についてご質問頂く事も多かった印象です」と語った。
eスポーツカフェを
国内最多の5店舗展開
同社は2019年にeスポーツカフェ「eSPORTS CAFE AIM(以下、AIM)札幌店」をオープンしたのを皮切りに東日本を中心に出店を進め、国内最多の5店舗を運営している。
店舗では、eスポーツ大会も実施。さらに、通信制高校のeスポーツに興味のある高校生を対象に、eスポーツに関する座学や実践授業も実施している。座学では「eスポーツ概論」「関連の業界について」「業界に関する職業や働き方について」などの内容を。実戦授業では初心者にはPC触り方から指導し、経験者には戦術などについてレクチャーしている。
大会の運営や国内最多の店舗展開を行って来た同社だからこそ、これから市場に参入しようとしている人をサポートできる。同社が培ってきたノウハウが、今後のeスポーツ市場の活性化に寄与しそうだ。