岡山県遊協 通常総会 日赤などへ寄付金贈呈
アミューズメントジャパン2023年6月19日
岡山県遊技業協同組合は6月15日、岡山市内のホテルで通常総会を開催。5つの議案すべてが承認された。
千原行喜理事長は冒頭挨拶で、今年４月末時点の全国のホール店舗数が6639店舗で、ピーク時から70％減だったことに言及し、「岡山県も同様に厳しい状況で、ピーク時の60％減と非常事態と言える」との認識を示した。
「店舗数の減少の要因は、社会経済だけでなく新型コロナウイルス感染症の影響、多様なレジャー産業の競合、若年層のパチンコ離れ。さらには昨年来高コストで導入したスマート遊技機が思うような集客効果に至っていないこと等が挙げられる。
また、不安材料として、カジノを含む大阪IRの建設などもある。これらの厳しい現状を打開するためには、我々業界が力を入れてきたギャンブル等依存症対策や社会貢献活動等をより進化させながら、様々な角度から対策を取る必要がある。
ホール営業においては、客単価に対する利益率を上げるのではなく、増客により遊技客一人あたりの利益率を下げ、数多くの遊技客が遊び易さや賞品交換の楽しさを得られる営業により、お客様を増やす足掛かりにすることもひとつの方法と思う」
千原理事長はこのように述べた上で、「我々組合員が一丸となり、継続して創意工夫と努力を重ね、今後の経営を死に物狂いで切り開いていくしかない。組合としても引き続き健全化を図りながら、少しでも皆様の手助けができるよう取り組んでまいります。今後ともご協力を申し上げます」と組合員に呼び掛けた。
総会終了後には寄付金贈呈式が開かれ、県遊協から日本赤十字社岡山県支部へ50万円、一般社団法人岡山県青少年財団へ200万円、公益社団法人岡山県防犯協会へ50万円を寄贈した。
同日に岡山県遊技業防犯協力会および岡山市ぱちんこ業協会、岡山市ぱちんこ業防犯協力会の通常総会も開催された。
岡山市ぱちんこ業協会は総会終了後、一般社団法人岡山県青少年財団へ10万円、岡山市へ100万円を寄贈。
岡山県青少年財団は総会前に助成金・補助金贈呈式を開催し、岡山県産業教育振興会など11団体に計101万円の助成金を、岡山県少年警察協助員会連合会など14団体に計128万円の補助金を交付した。岡山県青少年財団は1965年に、県遊協が基金400万円を拠出して設立した岡山県青少年育成協会が前身。同財団が設立時から今年までに受け取った寄付金総額は約2億3440万円。
