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パチンコ業界ニュース

スマート遊技機を起爆剤に アミューズメントジャパン2023年2月7日

パチンコ・パチスロ産業に関わる13団体の共催による賀詞交歓会が1月31日、第一ホテル東京で開催された。昨年11月にスマートパチスロが登場し、パチスロの業績が回復する中で行われた3年ぶりの賀詞交歓会。登壇者からは業界の今後に期待する発言が相次いだ。


今年の賀詞交歓会は新型コロナウイルスが収束していない状況を鑑み、人数を制限して開催された。13団体を代表して挨拶に立った全日遊連の阿部恭久理事長は冒頭で、発生から3年が経った新型コロナウイルスの感染対策について「みなさまの日々の地道なご努力により、この3年間、パチンコ・パチスロホールにおいてクラスターの発生は確認されていない。ご協力いただいた全国のホールのみなさま、関係各位に対して心から感謝申し上げる」と謝意を示した。

その上で、遊技参加人口が720万人(レジャー白書発表)と依然として業界が厳しい局面にあることに言及。スマスロに続いて4月にはスマパチも登場することに「新たなファンの支持が拡大する起爆剤となってくれることを切に願っている」と期待感を示し、「ギャンブル等依存問題に真摯に取り組みながら、娯楽としてのパチンコ・パチスロの魅力をより一層高めるとともに、この魅力をアピールし、余暇に足を運んでいただける空間として、お客様に癒しと楽しみを提供していく必要がある」と呼びかけた。

日工組の榎本善紀理事長も「スマート遊技機を起爆剤に、広告宣伝などさまざまな形で集客力を上げて、オールパチンコ・パチスロ業界でファンを増やしていく年にしていきたい」と意欲を示した。

日電協の兼次民喜理事長は「サプライチェーンの滞りによる部品の調達難など、乗り越えるべき課題は山積」との認識を示した上で、「スマートパチスロの導入が始まり、長く低迷を続けていたパチスロの稼働向上の一大転機となった。スマスロに先駆けて夏から導入された6・5号機も想像以上にプレイヤーに支持されている」とパチスロ復活への手ごたえを述べた。

乾杯の挨拶に立った日遊協の西村拓郎会長は「最近、この業界は本当に一丸となってまとまってきたねという言葉をいろんな方からいただく。引き続き、みなさま方のご協力をいただきながら、しっかり業界が一丸となって前に進んでいきたい」と力を込めた。

当日は警察庁生活安全局保安課の松下和彦課長が来賓に招かれて登壇。挨拶の中でマイナンバーカードの取得促進を要請した。

リアル空間における健全な娯楽を
警察庁生活安全局保安課 松下和彦 課長

業界においてはスマパチ、スマスロといった新たな遊技環境がスタートし始めて、明るい話題も出てきているところかと思います。そうした中で、みなさま方には広告宣伝の話や、のめり込み・依存対策についても、健全化に向けた取り組みを精力的に進めていただいております。本年も引き続き、地域のお客がリアル空間における健全な娯楽として、安心して楽しめる空間をみなさまに作っていただければと期待しております。私自身、今年も引き続き、みなさま方と良い形でコミュニケーションを図りながら行政を進めていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

※週刊アミューズメントジャパン2023年2月6日号に掲載した記事を転載しました。

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