ホール店長、心肺停止の男性客を救命 大和消防から表彰
遊技通信2022年10月7日
遊技中に心肺停止状態で倒れた50代男性を的確な措置で救命したとして、神奈川県大和市の「トワーズ大和深見店1120」(株式会社オザム)の小山直登店長が、大和消防から人命救助の表彰を受けた。
8月8日、パチスロを遊技中の男性が倒れているとの報告を受けた小山店長が男性の状況を確認したところ、心肺が停止し、意識と呼吸がなかったことから、スタッフにAED(自動体外式除細動器)の搬送を依頼し、救急車の要請を行った。小山店長は救命救急講習で教わった通り、男性を仰向けにし、周囲の人に感電しないよう一定の距離をとった上でAEDを発動。1度の発動でAEDから回復診断が伝えられたことで、心臓マッサージを繰り返した。その後、男性が自発呼吸を回復し、到着した救急隊員に引き渡した。男性は一命を取り止め、数日後に退院し、店舗を訪れお礼を述べたという。
10月6日、大和消防本部で表彰式が行われ、板鼻一弘消防長から人命救助の賞状が贈られた。板鼻消防長は「今回のように的確な初動対策は救命活動の模範であり理想形。日頃から取り組んでいる講習が実を結ぶ結果に繋がったと思う」と称賛し、パチンコ店は不特定多数のお客さんが集まる施設であることから、今後も救命活動の講習を継続してほしいと述べた。表彰を受けた小山店長は「救命活動はおよそ5分程度で、何をやったかわからないくらい必死だった。日頃の訓練のおかげで自然にやるべきことができた」としながら、「お客様の命を救えたことが本当に良かった」と述べた。オザムでは2010年からホールへAEDの設置を進め、現在まで全店へ設置を完了させている。また、定期的にAEDの操作方法や救命活動の講習会を実施しているほか、自治体の「AED救急ステーション」への登録も率先して行っている。