セガサミーHD 3Q決算は遊技機事業は大幅に損益改善し利益計上、通期業績予想を上方修正
遊技日本2022年2月10日
セガサミーホールディングスは2月10日、2022年3月期の第3四半期決算を公表。これによると売上高は前年同期比12.6%増の2,367億52百万円、営業利益326億68百万円(同141.5%増)、経常利益333億93百万円(同165.6%増)、純利益294億56百万円(前年同期は純損失62億39百万円)。遊技機事業では、大幅に損益が改善し利益を計上した。
遊技機事業の売上高は518億49百万円(前年同期比38.7%増)、経常利益は60億25百万円(前年同期は経常損失87億71百万円)。パチスロ機では「パチスロANEMONE 交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION」等、計4万8千台の販売(前年同期は1万2千台の販売)。パチンコ機では「P北斗の拳9 闘神」等、計6万4千台の販売(同5万9千台の販売)となり、利益を計上した。また、前期実施の構造改革効果により、固定費は低水準で推移した。3Q以前の主な販売タイトルの販売台数は以下の通りとなっている。
【パチスロ機】
・パチスロコードギアス 反逆のルルーシュ3/13,434台
・パチスロANEMONE 交響詩篇エウレカセブンHI-EVOLUTION/11,701台
・パチスロガメラ/10,644台
・パチスロツインエンジェル PARTY/5,632台
【パチンコ機】
・P北斗の拳9 闘神/31,768台
・P北斗の拳8 救世主/10,226台
・Pモンスターハンター ダブルクロス/6,000台
エンタテインメントコンテンツ事業の売上高は1,778億52百万円(前年同期比6.1%増)、経常利益は368億48百万円(前年同期比11.0%増)。コンシューマ分野でフルゲームの販売本数が2,197万本(前年同期は3,420万本)と堅調に推移。また、アミューズメント機器分野においても、新作音楽ゲーム「CHUNITHM NEW(チュウニズム ニュー)」を発売したほか、プライズカテゴリーが好調で黒字回復した。映像・玩具分野では「カメラもIN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンプレミアム」や「鬼滅の刃POD」等の新製品や定番製品を販売が好調だった。
リゾート事業の売上高は66億82百万円(前年同期比36.8%増)、経常損失は46億45百万円(前年同期は経常損失66億47百万円)。「フェニックス・シーガイア・リゾート」の施設利用者数は前年同期比で111.4%と、個人客を中心に回復した一方、海外では「パラダイスシティ」の2021年1月~9月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で47.8%、カジノ来場者数が同58.4%となる等、渡航制限の影響が続いた。
通期の業績については、遊技機事業における部材調達状況が改善していることから販売台数の見込みを引き上げ、パチスロ機73,000台(前回予想67,000台)、パチンコ機95,000台(同77,000台)に修正。また、エンタテインメントコンテンツ事業においても、コンシューマー分野のフルゲーム新作タイトルが好調に推移していることから、通期連結業績予想を売上高3,150億円(増減額100億円)、営業利益310億円(同80億円)、経常利益300億円(同85億円)、純利益265億円(同115億円)に上方修正した。